悲しいことに、世の中には”手癖の悪い人”が存在する。性善説に頼らず、職場に出向く際には、貴重品の管理をきっちり行ったほうがいい。千葉県の40代女性(医療/パート/年収250万円)は、キャリコネニュースに、
「老人保健施設で働いていたときのこと。ある看護師が入職したとき、開いているカバンから財布が抜かれ、医師会から気をつけるよう連絡があった」
という経験談を寄せている。さまざまな人が集まる会社では、このような窃盗事件のほか、大規模な横領事件が起こることもあるようだ。(文:大渕ともみ)
「陰で『〇〇横領』と呼ばれていました」
栃木県の30代男性(エンジニア/正社員/年収650万円)は、以前の職場で起きた横領事件の一部始終を告白する。
「営業部のとある社員は出張時、ホテルではなく知り合いの家に泊まっていたそうです。ところが書類を捏造し、領収証を添付せずに、ホテル代を含めた出張費を申請していました。社内の書類チェックが甘かったため、そのまま何年かは受領されていました」
しかし、不正はいつか発覚してしまうものだ。会社に横領がバレたときには、「とても返せる額ではなかったようです」と男性。
「幹部たちの判断で刑事事件にはならなかったものの、その人は発覚した月のうちにクビに。営業部の人は名字のあとに”営業”とつけて呼ぶ風習があったのですが、陰で『〇〇横領』と呼ばれていました」
驚くべきことに、その人は現在、結婚して子どもがいるという。男性は「また悪事を働かないように、切に願います」と綴っている。
「事件後は平社員に降格され、うつ病をわずらい休職。奥さんとも離婚」
岐阜県の50代男性(事務・管理/契約社員/年収350万円)も、職場で横領事件を目撃した。
「売り場に防犯カメラが設置されていないのをいいことに、レジの売上金を盗んでいたようです。事件が繰り返されたため、状況証拠から犯人が浮上しました。彼は最後の最後まで『やっていない』と主張していましたが」
その人は管理職だったが、「事件後は平社員に降格され、うつ病をわずらい休職。さらには食品売り場で働いていた奥さんとも、離婚することになりました」と男性は打ち明ける。
「サラリーマンたるもの、お金で失敗をしてしまうと、もうそこでの居場所はありません」
横領の先にあるのは、悲惨な未来だけだ。その場限りの金銭に惑わされず、”信用”を大事に生きていくべきだろう。
※キャリコネニュースでは引き続き職場で起きた窃盗事件のほか「夫・妻に対する不満」や「モンスター新人目撃談」などのアンケートを募集しています。