働き方改革が叫ばれる中、ブラック企業は今なお健在だ。キャリコネニュースには、ブラック企業で働いた経験がある読者から過酷な体験談が多数寄せられている。今回は、この2人のケースを紹介する。(文:コティマム)
※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV
「お店の目標が足りない月に、全員自爆営業をさせられた」
「某有名エステサロンに勤務していました」と語るのは、神奈川県の30代女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収500万円)。サロンのブラックぶりはひどいものだった。
「土日は忙しく、朝8時から夜11時くらいまで仕事をしていましたが、一切残業代はありません。店長はスタッフに怒号を浴びせたり、椅子を蹴ったり……」
これだけでも病みそうな環境だが、さらにしんどいことがあったという。
「1番酷かったのは、お店の目標まであと数十万円足りない月に全員自爆営業をさせられたこと。新入りだったので数万円で済みましたが、先輩は必要ないエステの30万円コースをローンで買わされていました」
自爆営業が続けば、なんのために給料をもらっているかわからない。女性は「呆れて私は退職しました」と綴っている。
辞められない?「退職届を置いて帰ったら実家まで連れ戻しに来られた」
東京都の50代男性(サービス・販売・外食/年収500万円)は、ブラック企業を退職する際に大変な目にあった。
「『辞めるなら代わりを探してこい』と言われ、退職届を置いて帰ったら実家まで連れ戻しに来られた」
その会社は、労働環境も勤務時間もめちゃくちゃだった。
「有給は時間調整のためだけで、『あっ、今日有休入れてあるから出勤押すなよ』。事務仕事は閉店後か休みの日に。休憩時間という雑用タイム。考えない、愚痴らない、休まない、 誰よりも早く出勤。誰よりも長く勤務。いつも社長に感謝」
と会社に強要された過去を振り返る男性。これでは辞めたくなるのも理解できる。