ブラック企業の悲惨すぎる「体験談集」が話題に 「実質時給500円以下」「セクハラでうつ」

ブラック企業の体験談や専門用語をまとめた情報サイト、「ブラック企業 ~ブラック企業を見極めろ!~」(運営:株式会社Web staff)が話題だ。

6月5日にサイトをプレオープンしてから約22万PVを突破。ネットからは、「期待してる」「転職活動する身としてはこれは有難い」「労働基準監督署があてにならないのだから、このようなサイトは必要」といった声があがっている。

ブラック企業体験談を修正加えずにそのまま掲載

「ブラック企業を見極めろ!」のウェブサイトより

「ブラック企業を見極めろ!」のウェブサイトより

同社によると、現在最もよく見られているページは、ユーザーから寄せられた声をまとめた「ブラック企業の体験談」コーナー。投稿された体験談は、誤字や会社名など一切修正を加えずに掲載しているという。現在、70件ほどの投稿が掲載されている。企業名が入っているものはまだあまりないが、中には某牛丼チェーンの名前もあった。

また、給与を時給に換算してみたら500円以下だったという「安月給過ぎるブラック企業体験談」や、システム開発の営業で朝7時出勤・終電帰りが当たり前、社員旅行は強制で自腹だったという「某IT企業のブラックな毎日の記憶」という話も。営業ノルマをこなせず、上司からの罵倒とセクハラでうつになった、という人もいた。

「次世代の若者を次々と潰してしまうブラック企業」と題された投稿では、運送業に従事していたユーザーが悲惨な勤務形態を詳細に語る。夜中の2時に出社し、帰社は17~18時。遅いと20時になり、公休日もろくに取れなかったといい、

「死亡事故や居眠り追突等、ニュースが無くなる事のない運送業界、これ以上ブラック企業で働かされる方が減るように国には早く厳しい対応をしてもらいたいものです」

と訴えている。

SNSで注目される「それだけ関心が高まっているのでは」

ブラック企業の専門用語コーナーでは、「過重ノルマ」「使い捨て」といった言葉をプロのライターが解説。「サービス残業」については「残業代の不払いは、6カ月以下の懲役または30万円以下の刑事罰が課せられる『犯罪行為』なのである」と糾弾している。

元々、ブラック企業という言葉の定義があいまいだったため、「判断基準を設けよう」と考えたのがサイト開設のきっかけだという。担当者は、プレオープン後サイトがSNSで話題になったことが大きな反響に繋がったとし、「議論が起こるほどブラック企業への関心が高まっているのでは」と語る。

また、「ブラック企業の選別だけではなく、ブラックではない企業を見極める目を養うのにも役立ててほしい」ともコメント。コラムには「ブラック企業を見分ける5つのポイント」なども掲載されている。

サイトの正式オープンは7月を予定。過去に話題になったブラック企業を年度ごとに特集・解説するページを設けるとともに、ブラック企業のインタビュー記事も掲載していきたいとのことだ。

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