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「キャリアとは轍である」元リクルートの人事コンサルタントが「キャリアの棚卸し」をサポート

「自分のキャリアを一歩引いて見直してみたい」「自分の強みを第三者に指摘してもらいたい」。そんな願望をもつ人のために「キャリアの棚卸し」のサポートをしている人事のプロがいます。元リクルートの人事担当者として1000人以上の面接に携わり、現在は人事コンサルタントとして経営者向けのコーチングを行っている浜岡範光さんです。「キャリアとは轍(わだち)である」。そう語る浜岡さんに、キャリアとどう向き合えばよいのかを聞きました。

目次

組織人事コンサルタント兼プロメンタルコーチを務める「人事のプロ」
「引き出すプロ」と「見極めるプロ」として両面からサポート
「キャリアとは『轍』である」
「朝日記」のススメ
浜岡範光さんのプロフィールをチェック

織人事コンサルタント/新規事業開発責任者/プロメンタルコーチ。新卒でリクルートに入社後、人事→営業→経営企画。その後面白法人カヤックにて、事業開発と人事に従事。現在は組織人事コンサルタントとして大手〜ベンチャーまで幅広く採用・配置・育成・評価・報酬・等級・代謝などHR全般のソリューションを提供。併せてベンチャーの経営ボードの方を中心に年間数百セッションのコーチングを提供中

 

組織人事コンサルタント兼プロメンタルコーチを務める「人事のプロ」

組織人事のコンサルタントとして活動する浜岡範光さんは、副業でベンチャー企業の経営者向けに年間数百セッションのコーチングを行っています。

リクルートの人事担当者として1000人以上の採用に携わった経験を持ち、現在はプロコーチとしてキャリア形成に悩む人たちをサポートしている「人事のプロ」である浜岡さんですが、ここに至るまでは困難な道のりを歩んできました。

新卒でリクルートに入社後、人事、営業、経営企画とさまざまな経験を積んできたものの、20代後半から30代前半までは、キャリアに対する漠然とした不安を常に抱えていたといいます。「自分ならではの輝かしいキャリアをつかもうとする気持ちが、焦りにつながっていたのかもしれない」と語る浜岡さん。

いったん立ち止まり、「自分が40歳を迎えたとき、どうありたいのか? どんな30代を過ごせたら幸せなのか?」を考えました。「組織人事の仕事にかかわりたい」「新規ビジネスを立ち上げたい」など、頭に浮かんできたキーワードと、自分のできることを突き合わせた結果、事業開発と人事業務に関わる新しいキャリアに繋げることができました。

「自分自身が『面白い』と思える要素は何か?」「5年後、10年後の自分が満足できるような年月の過ごし方とは?」 浜岡さんは常に自問自答を繰り返しています。

「引き出すプロ」と「見極めるプロ」として両面からサポート

浜岡さんのもとには、「自分のキャリアをどう棚卸しすればいいのかわからない」「自分の中で積み上げてきたものがないが、どうすればいいか?」といった相談が多く寄せられます。そんな悩みに対し、浜岡さんは「引き出すプロ(プロコーチ)」と「見極めるプロ(採用の実務経験者)」として、2つの側面から相談者をサポートします。

■「引き出すプロ」(コーチングの観点)

→キャリアの棚卸しにより、「その人らしさ」を引き出し、言語化することをサポートする

相談者のキャリアの棚卸しの際に、「将来、何をしたいか?」ではなく、「今まで何をしてきたか?」を深掘りし、「その人らしさ」を引き出します。

「たとえ本人が無意識であっても『今まで長く続けてきたこと』にこそ、『その人らしさ』があると考えています。『長く続けてこられた』のは、その人にとって『優先順位が高かったから』なのです。今後もその点を伸ばし、どのような目標を設定するかをコーチングしていきます」

■「見極めるプロ」(キャリアコンサルティングの観点)

→「長く続けてきたこと」の中から、「その人らしさ」のポイントを見極め、次のステップに活用する

採用の実務経験者として、「人事はどのような視点から応募者をチェックしているのか」を伝え、自分らしさをどのように表現したら印象が良くなるのかなどをアドバイスします。

「今まで長く続けてきた仕事を分解すると、どのような仕事の仕方をしているのか(行動特性)、なぜこのような行動特性を持っているのか(思考特性)など、その人の価値観があぶり出されます。その価値観を、今後チャレンジしていきたい領域に当てはめたときに、どのように活かしていけるかを一緒に考えていきます」(浜岡さん)

「キャリアとは『轍』である」

「人事のプロ」である浜岡さんにとって、「キャリアを形成すること」とはズバリ何なのでしょうか? 

「キャリアとは『轍(わだち)』である」。浜岡さんはこう明言します。

「轍」とは「車が通ったあとに残る車輪の跡」を意味しますが、この「轍」には、浜岡さんのどのような意図が込められているのでしょうか?

「キャリアとは、輝かしいものを手に入れることではなく、自然と『自分の後ろに残るもの』だと思います。あとから振り返ったときに、自分が通ってきた路にどのような名前を付けるか。それこそが『キャリア』なのではないでしょうか」

「自分にはキャリアがない」と悩む人に対し、「あなたには『キャリアがない』のではなく、今まで積み上げてきたものに対して、適切な名前を付けられていないだけ」と浜岡さんは伝えます。その人が今まで「大事にしてきたもの」は何なのか? 相談者と一緒にキャリアに名前を付ける作業から取り組んでいきます。

「さまざまな角度から自分の経験や思考について掘り下げ、整理していただいたことで、『意外と自分にも武器があるのかもしれない』という感覚を持つことができました」という相談者の声が浜岡さんのもとに届いています。

「キャリア」と聞くと、「つかみ取りに行くもの」と考えがちです。しかし、浜岡さんは、今まで成し得てきたことや成長してきたこと、周りに与えてきた影響などの「プロセス」こそが、真の「キャリア」であると考えます。

「朝日記」のススメ

新型コロナウイルスの影響で、今後の転職市場も大きく変化することが予想されます。転職希望者のキャリア形成にも何らかの影響を及ぼしているのでしょうか? 浜岡さんに聞きました。

「新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、自宅で過ごす時間が増えたためか、『キャリアを見つめ直したい』という相談は確かに増えました。

しかし、新型コロナウイルスの影響に限らず、景気は良くなったり悪くなったり…を繰り返します。短期的に景況感が悪くなると、転職市場の中途採用枠が縮小されることはあるでしょうが、このタイミングで自分のやりたいことを諦める必要はないと思います」

「自分は何がしたいのかわからない」。自身のキャリアに不安を感じている人に対し、浜岡さんは次のようにアドバイスします。

「まずは自分の「特徴」を知ることから始めましょう。自分がやってきたことを定期的に振り返ることが大切です」

自身を振り返るために有効な方法として、浜岡さんは「朝日記をつける習慣」を勧めます。

「毎朝、その日の予定を確認し、『どういう状態になったら最高か』を日記に描きます。1日の終わりに、それを振り返り、検証するのです」

「日記に描いた通りの最高の一日になったな」「うまくいかなかったな」など、毎日考え続けることで、明確に『轍』を作ることができ、その『轍』にも名前を付けやすくなる、と浜岡さんは語ります。

自分のキャリアに漠然とした不安を感じて抱いている人は、浜岡さんと一緒にキャリアの棚卸しをしてみませんか? 「自分らしさ」を見つけることで、新たな一歩を踏み出せるはずです。

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