全国数千か所を掲載!個人サイト「懸垂できる公園リスト」の情報量がハンパない! どうやって作っている? | キャリコネニュース
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全国数千か所を掲載!個人サイト「懸垂できる公園リスト」の情報量がハンパない! どうやって作っている?

ものすごい数が登録されている

ネットを見ていると、日常のふとしたことに、ちょっと信じられないぐらいの熱量を費やす人たちがいるものだと驚かされる。その代表例がサイト「懸垂のできる公園リスト」ではないだろうか。説明不要なぐらい、ど直球の名前である。

サイトの作りはごくシンプルで、グーグルマップと現地の写真(懸垂できる器具の写真) が 載っているだけなのだが、半端ないのがその情報量。日本全国・数千か所、一生かけて も 回りきれない全国津々浦々の公園がリストアップされているのだ。

東京都内だけで1000 箇所以上で、とうてい一人で集められる分量ではない。いったいどう やって運営しているのか? サイトを立ち上げた管理人の「公園の鉄棒さん」 (@pull_up_bar)に、作ったきっかけや制作体制を聞いてみた。(取材・文:山崎 尚哉)

1回で100件以上の情報を送ってくれる人も

江戸川区だけで125件もある

――いつ頃からこのような活動をされているのですか?

懸垂できる公園めぐりの活動自体は 2015 年ごろからです。「ちょっと懸垂」という掲示 板があって、懸垂ができる公園が投稿されているのですが、近所や職場の周りの懸垂ので きる公園をめぐるようになりました。懸垂がある公園をジョギングコースに織り交ぜて、 途中で懸垂して、みたいな使い方です。

――懸垂マニアのようなコミュニティがあったんですね。

そうですね。はじめは掲示板に載っている公園の、どれが近くにあるのかがぱっと分かる といいなと思って、自分用にマップに登録するようにしていました。それを公開したのが 2020 年 12月5日です。

――ホームページのリンクを見てると思いのほか、懸垂ができる公園マニアというのは多 いのですね。

はい。それぞれリンク集のページに、懸垂ができる公園マップを作る際に参考にさせても らったサイトなどのリンクを貼っています。

―――公園はどの程度足を運びましたか?

東京を中心に回っていて、マップ上のピンの色が、赤くなったところが自分が巡ったとこ ろです。ちなみに青のピンは検索のみで未訪問の場所で、写真がまだ載せられていないと ころです。ネットで検索したり、 自治体のホームページから懸垂ができる遊具が見つかっ たら、載せています。「健康遊具」などの用語で検索すると置いてある公園が出てきま す。遊具名も名前がわかったものは載せています。 情報が古い場合もあるので、なるべく Google マップのストリートビューなどで遊具があるか確認してから載せるようにしてい ます。黄色は問い合わせフォームや Twitter から写真付きで投稿があった公園です。公園 を巡ること自体も趣味なので、順番に回ったりしていますが、巡るよりピンが増えていく方が速いぐらいで、なかなか網羅できる気配がありません。

――そういった情報提供は、どのくらいのペースで届くのですか?

まちまちですが、週に 1 個か 2 個くらいでしょうか。問い合わせフォームやツイッターから 情報を提供していただきます。投稿者の傾向ですが、やはり、トレーニングしている人 や、しようとする動機のある人が多いのかなという印象です。

――そうなると、週1以上のペースで、懸垂ができる公園が発見されてるんですね。

一部、たくさん見つけてくれる投稿者がいて、一度に 100 件単位で送ってくださったりす ることもあります。被ったりした場合は適宜、足し合わせたり、検索した情報と合わせて 補足をしたりしています。特に北海道や関西の情報をくださる投稿者が熱心で、写真つき の黄色いピンが立ってる公園が増えてきています。

回りきるのは「無理でしょうね」

――こちら、一生のうちに回りきれるのでしょうか?

無理でしょうね。いちど 2022 年の夏前くらいに、東京都の回ってない公園が残り数件と いうところまで行ったんですが、ユーザー投稿等で新しい公園がたくさん見つかり、東京 都の網羅も遠のきました。平日勤務の仕事をしているので、主に土日に回っています。効率よく動くため、あらかじめマップの検索で経路を決めて、順番に足を運んでます。東京 近郊を網羅したら遠征も行ってみたいです。ただ、東京都の全部の公園を巡るのは現実的 でないと思っています。というのは小笠原諸島に1個だけ懸垂ができる公園があって、船が1週間に1本しか出ていない。同じ時間をかけられるなら、別の地域の公園をたくさんめぐりたいですね。

――このサイト、最近ネット上でよく話題になっていますよね。

いままで3 回くらい話題になりました。2022 年 10月頭にバズったのが1 番反響が大きかっ た です。こういった取材をしていただくこともポツポツあり、たとえば、ストレッチ特集の 記事向けに、公園の紹介をしたことがあります。

――サイトの収益化とかはしていないんですか?

ためしに広告を載せてみたことはあるのですが、リンクを辿るたびに広告が大きく入るので、少しの利益に比べて不便が勝ってしまってるように感じて、 やめてしまいました。

――この活動をはじめて変わったことはありますか?

問い合わせフォームを用意してから、色々な人から連絡がきて、一緒にサイトを作っている気持ちになれて楽しいです。

――懸垂のできる公園巡りはライフワークということですね。

はい。色々巡ると、公園ごとに特色があって面白かったりします。今後も懸垂ができる公園を回っていきたいと思います。

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