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「おじさん構文祭り。しんどいです」父のインスタを見つけてドン引きした女子大生

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SNSはリアルの人間関係と切り離して楽しんでいる人も多いが、もし自分の家族がこっそり運用しているアカウントを見つけてしまったら……。都内の女子大生の朱里さん(仮名)は「お父さんのインスタグラムを見てドン引きしました」と語る。詳しく話を聞いた。(文:谷城ヤエ)

ハッシュタグを多用する父に娘は……

ある日偶然、父親のインスタアカウントを見つけてしまった朱里さん。投稿の内容はその日のランチの写真などグルメ関連のものがほとんどだった。一見するとごく普通のアカウントだが、朱里さんが衝撃を受けたのは文章だった。

「食べ物の食感を表すのに『ぷるぷる』とか擬音を使っているのが少し気持ち悪かった。行ったお店を紹介するのにも、いちいち“さん付け”で『〇〇さん』とか書いて、食通ぶっているのが嫌でした。案件かよって思いましたね」

「ハッシュタグが多いのも気になりました。カレーライスの投稿だけで、『#カレー、#curry、#curryrice、#ランチ、#lunch』は付いてて。いいねが欲しいからなのかはわかりませんが……必死すぎて嫌です」

さらに絵文字も多用。使い方が少し独特で、カツ丼の後には豚さん、牛丼の後には牛さんの絵文字が打たれている。生き物をいただいている感が無駄に強い……。

カツ丼の後には豚さんの絵文字

カツ丼の後には豚さんの絵文字

しかし、そんなお父さんも最初から「おじさん構文」だったわけではなさそうだ。

「初めて見つけたときはハッシュタグを使う程度で、そんなおじさん構文ではなかったんです。でも久しぶりに覗いてみたら、おじさん度がレベルアップしていて…おじさん構文祭りでした」

投稿の最後は毎回「ごちそうさまでした(笑顔の絵文字)」で締めるという。朱里さんも「しんどい」と苦笑いだ。

普段の姿とのギャップが嫌?

もっとも一連の投稿にしても、客観的に見れば中年男性がインスタをただ楽しんでいるだけだ。ドン引きするのはいくら年頃の娘といえども理不尽な気もするが、朱里さんいわく、お父さんの普段の姿とギャップがあるのが嫌なのだそうだ。

「父とは家で喋ることはありますが、ふざけることはほとんどないです。家族のLINEグループでも文の終わりには『。』を毎回打つほど真面目です。なのにインスタでは弾けていてびっくりしました」

ただ、中には嬉しい投稿もあった。「家族からの誕生日プレゼントを投稿していたのは可愛いなと思いましたね」と話す。お父さんも嬉しくて投稿したのだろう。

「一応フォロワーも数百人いるので、インスタ投稿が生きがいになっているのかなと思います。2日に1回ほどあげていて、毎日のルーティンになっているのかと。お母さんもアカウントの存在を知っているので、一緒に覗いてます(笑) 職場の近くの美味しそうなランチの投稿を見て、2人で羨ましがってます」

と、これからもこっそり見守り続けるそうだ。

ちなみに、もしも自分のアカウントが親に見られたらどうかたずねると、

「絶対嫌ですね(笑)つながりたくないですし、非公開にしています!」

と笑いながら話していた。

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