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スマスロはどうなる!? ホールにとっては「期待外れ」、ユーザーにとっては「従来システムの機種のほうが面白い」

スマスロはどうなる!?

昨年、全国各地のパチンコホールに導入されたスマートスロット、通称スマスロ。メダルレスで遊技が楽しめるのが特徴だ。

設置には専用の設備が必須となり、事前の導入費用がホールには大きな負担となった。一応、そこをクリアしてスマスロコーナーさえ用意できれば、以降の機種の入れ替えの負担はこれまでよりも少なくて済むとされている。

最大の魅力はやはり、メダルの払い出しが現物でなくデジタルでカウントされるという点。ホールにとっては、メダルの自動供給システムを撤廃することができて、メンテナンス性は高くなったと思われる。

またユーザーにとっては、メダルを筐体に手入れする必要はなくなったので、手指が汚れることはなくなった。さらに計数も簡単に行えるので、自分が今、メダルを何枚持っているかを把握しやすくなった。

肝心の遊技性については打ち手それぞれに異なった感想が出ているが、僕などは「しっかり遊ぶなら5万や6万程度の軍資金では心もとない」と感じる台が多いと思える。まあ、そういう台があることも大事なんだけども。(文:松本ミゾレ)

スマスロ設置はしたものの……

僕もすでにスマスロを何度か打ってみたが、やっぱりメダルを扱う手間がないだけでだいぶスムーズに遊技を楽しめたのには感心した。別にメダルをドル箱に詰めて満足したいタイプではない人には、デジタル計数だけでも十分満足できるはずだ。

しかし、このスマスロも業界的には、現状評価は今ひとつ。パチンコ関係のニュース記事を見ると、ホールにとっては「期待外れ」などとよく書かれている。いちユーザーから見ても、これはまあそうだろうなという感じである。

既に、多額の費用を投じてスマスロコーナーを作ったけど、全然盛り上がっていないホールをいくつか見ている。頑張って導入したんだろうけど、そこで力尽きたんだろうなぁという感じがしてしまい、なんだか見るのもしんどくなってしまう有様の店は実際にある。

実際、運用できるだけの余裕がないホールが無理に導入したら、そりゃあ設定も入れられないからお客も来ない。最初からわかってた話なのである。こういう状況はスマスロ云々以前の体力面からの問題。
スマスロのせいにするのはちょっと違うというか、「導入したんだから打ってくれ」って死に体のホールに言われて「わかった!」なんつって何万もお見舞金を払うほど、今のユーザーは金持ちではない。

スマスロの運用が上手いホールは、ちゃんと集客に成功している

スマスロの導入はある程度小規模(それこそ、11月下旬時点ではせいぜい10〜20台分程度)で様子見をしたホールが、結果として一番損をしなかったんじゃないかと見られる。

物珍しさから最初は手を出すユーザーもいたが、このぐらいの規模ならスマスロコーナーもフル稼働する期間は多かっただろうし、押し付けられた不人気台のせいで割を食うこともなかった。

実際あったんだよね、最初期に出た機種群の中に、ダントツでつまらなくてすぐ客が飛んだマシンが。あれを大量に入れたホールは、本当に可哀想だった……。

しかし、とにかくそこまで大規模な改装に走らなかった、走れなかったホールは、ある程度見せ台というか、設定の入っている台を使って出玉のアピールもできた。まあ、できたと言ってもデータ上の話なので、台の上に設置されたデジタル機器を見なければ判断はつかないけど。

だけどちゃんとスマスロを使って集客に成功しているホールもあるので、何事も適正量って大事なんだなぁと素人ながら感じ入った次第だ。

スマスロの機種群はこれまでの6号機に比べても、爆発力があるマシンが揃っている。なので庶民のギャンブルとしては十分な魅力は有しているようには思える。

ただ、幸か不幸か現在は、6.5号機区分の、スマスロではない機種の中にも面白いマシンがいくつもある。サミーの『鋼鉄城のカバネリ』はその筆頭で、全国的にも高い稼働を見せており、朝イチではスマスロコーナーよりも先に埋まってしまうホールが多い。

この例を見ちゃうと、「スマスロは利便性が高いけど、今はカバネリの方が面白いんだよなぁ」って思っちゃうと言うか。スマスロも盛り上がりつつ、従来機コーナーも稼働が高いホールは現にあるので、そういったホールは運営が上手なんだろう。

ちなみに、既にスマスロだけのホールというのもあり、埼玉県には「スマートガーデン浦和」なるスマスロ専門店が登場。これまでの設備よりもコンパクトに運営可能なスマスロの利点を大いに生かして、ホール自体もかなりコンパクトかつ、台数も69台とこちらも小規模。

このホールの行く末がスマスロの将来にも直結することになるだろうから業界でも注視されている様子だ。気になる店長さん、ギャンブラーの皆さんも、一度足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

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