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海外の「学生インターンシップ」のハードな1日 JPモルガン・ロンドンオフィスの場合

日本でも盛んになりつつあるインターンシップですが、欧米では学生が実際の業務を体験できるかなり本格的なものです。企業にとっても未来の有能な社員をスカウトできるチャンスですが、その実情はどのようなものでしょうか。

英国でのインターンの一日を、8月20日付のBusiness Insiderにマイク・バード氏がレポートしています。英ケンブリッジ大学で経済学を専攻するソフィーさんは、この夏の10週間、経済アナリストのインターンとして米JPモルガン投資銀行のロンドンオフィスで働きました。(文:夢野響子)

午前7時から世界のアナリストたちの会議に参加

JPモルガンのウェブサイトより

JPモルガンのウェブサイトより

インターンの初日。ソフィーさんは午前6時半に、ロンドン東部のカナリー・ワーフにある31階建てのJPモルガンのオフィスに赴きました。彼女が働くのは、グローバル株式販売部門。彼女のデスクにも、ブルームバーグ端末が置かれています。

インターンで働く学生たちは、一連のテストや面接を経ています。グローバル株式販売部門のメンバーは、みな午前6時半前に出社していました。ソフィーさんの最初の仕事は、約1000のクライアント向けに送信する朝の電子メールの内容をまとめることです。

株式市場が開く前の午前7時、欧州株式アナリストたちの会議が始まります。世界中の都市のアナリストがプレゼンテーションを行い、質疑応答が続きます。非常に国際的なオフィスです。欧州市場が開くと、フロアー全体に活気があふれます。メール送信後、ソフィーさんの所属するチームのミーティングが始まります。

オフィスの各階には大きな売店があり、寿司バーやタコスもあります。忙しい仕事の合間に燃料補給する場は建物の中にたくさんありますが、スターバックスは午後になるとかなり混雑します。ジムもあり、同僚とともにホットヨガをすることもできるそうです。

成功するインターンの条件は「自発的に働く能力」

記事では、ソフィーさんの上司でヴァイスプレジデントを務めるティム氏が、インターンシップについてコメントしています。

「インターンで働く学生のほとんどが、実際に当社に採用されます。私たちは彼らを可能な限り完璧に訓練したいと考えているので、1年目のアナリストとインターンとの間に基本的な違いはありません」

インターンに参加するためには、大学で金融関係の単位を取得することが必要だと思われがちですが、それは誤解だそうです。もちろん働きはじめには有利ですが、その差も「1か月でなくなってしまう」そうです。

ソフィーさんが驚いたことは、インターンでもかなりの責任を持たされることです。規則によって直接クライアントへアドバイスすることはできませんが、クライアント用のレポートの下書きをしたり、彼らとのミーティングにも参加したりします。

ティム氏は成功するインターンの条件として「自発的に働く能力」を挙げています。モルガン銀行では香港、ロンドン、ニューヨークで、インターンがみな同じプログラムに参加し、採用されると米国で数週間の研修を受けます。

初任給1000万円超の仕事で鍛えられる

午後、ソフィーさんはアナリストや他のインターンの前で、欧州株式に関するプレゼンテーションを行いました。15分ほどのプレゼンの後、アナリストから突っ込んだ質問が寄せられます。インターンを鍛えるためのものですが、クライアントの前にいることを想定した厳格なプロセスです。

一日の終わりには、上級スタッフからインターン全員への講義がありました。モルガン銀行は、インターンに支払われる額を開示していませんが、年俸8万5000ドル(1ドル122円で約1037万6000円)の初年度アナリストの仕事をそのまま試されているようです。

欧米では仕事に必要な専門知識は大学で習得するので、研修などで教育し直さずにいきなりプロジェクトに入るようですが、これは日本とは大きな違い。インターンの選考自体は厳しいものかもしれませんが、参加者のほとんどが採用されるとすれば、かなり時間的に無駄のないインターンシップになるのでしょうね。

(参照)This is what a day in the life of a JPMorgan intern is like (Business Insider)

あわせてよみたい:内定をゲットした友達の忠告、事実か意見かを見極めて

 

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