飲みニケーションってどう思う? ネットは否定派多数「憧れる先輩とはいろんな話聞きたいって思うけど…」
業務を円滑に行うのに欠かせないコミュニケーション。英会話スクールのGabaがビジネスパーソン1000人にコミュニケーション活性化のために社内で行っていることを尋ねたところ、1位の「季節での飲み会・食事会(花見や忘年会・新年会など)」は50.0%、2位の「部内で飲み会・食事会」は36.2%が実施していると答えたという。
いずれもアルコールを伴う「飲みニケーション」になりがちだが、これが参加者全員に好意的に捉えられているとは限らない。女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」には10月20日に「飲みニケーションどう思いますか?」というトピックが立ち、トピ主が「職場の飲み会は気を遣ってばかりで正直行きたくないのが本音です」と投稿している。
「共通の話題」もないのに仲良くなれるのか
いい歳をした大人が会食をするのに、アルコールなしというのはいかがなものか、というのは古い世代の考えらしい。特に「ガルちゃん」の投稿者は若い女性が多いので、どうしても年上の男性の先輩や上司との席に参加することになる。トピ主の問いかけに、同じように「気を遣う」との声が寄せられた。
「憧れる先輩とはご飯行っていろんな話聞きたいって思うけど、そうでもない先輩とのご飯はただ気を使うだけ」
お酒を飲むのは好きでも、仕事の延長という枠を完全に取り払うことはできない。気を遣うを通り越して、「苦痛」「嫌い」という声もあがっていた。
「お酒好きだし友達と飲みに行くのは好きだけど職場の飲み会は本当苦痛」
「嫌いです。酒の席だったら、本音で会話みたいな雰囲気も嫌い。自分はいまいち酔いに身を任せ切れないのに、ただ周りがグダグダにはっちゃけて盛り上がっていくのも苦手」
性別も世代も異なるので「共通の話題もないのに飲みに行ってどうやったら仲よくなれるんだ??」という人も。「酒が入らないと仲が深められないなんてなんだかなーと思う」という声もあった。金銭面の負担を指摘する人や、終業後は休息にあてたいという人もいた。
上司を介抱すれば仕事がスムーズに進むとの声も
一方で、飲み会のメリットをあげる人もいた。そこで仲良くなっておけば仕事でも有利になるというのが理由のようだ。
「とっつきにくい人に質問しなければならない時に、飲み会で仲良くなっておいたお陰で、翌日すんなり仕事の話ができたりするので。仕事上、大事な人とプラスαで関係を作っておける貴重な機会かな」
そもそも職場外でのコミュニケーションは、仕事を通じてでは分からないプライベートの側面を知ることが目的のひとつ。「人となり」を知ることで人間関係の緊張感が緩まり、仕事上のストレスが軽くなった経験をした人もいるのではないか。
お酒がかなり強いという人は、酔った人の介抱にあたることが多いというが、相手が上司や先輩の場合、恩を売ることにもなるようだ。
「一度介抱すると恩を売ったというか仕事の時わりと優しくなるので、仕事をスムーズにするための機会だなって思ってやり過ごしてます」
自分が上司になったと仮定して「言うことを聞く部下と、すぐに断る部下どちらを可愛がるかですね」と指摘する人も。ただし、飲み会が本当に職場の人間関係の形成に必要な行事であるのなら、仕事後ではなく「勤務時間中にやるべき」という意見もあがっていた。
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