内定辞退は「メール一本」で済ませちゃ失礼! 企業からの「お祈りメール」とは話が違う
先日、人事の仕事をしている友人から、こんな愚痴を聞きました。「内定辞退をメールや書面で済ませる人が多い。電話くらいして欲しい」というのです。
いまどきの就活では、一人の学生が何十社も受けるのが一般的。複数内定をもらったら、必然的に内定辞退をする必要性が出てきます。その際、電話で連絡し、必要があれば書面でも、というのが理想とされています。しかし電話で連絡をすることを嫌がり、メールや書面を一方的に送り付けて済ませてしまおう、と考える学生さんも多いようなのです。(文:ユズモト)
「やっぱり他に好きな人ができた」という恋愛話と同じ
その気持ち、私にもすごく分かります。でもこれ、とても失礼な行為にあたるので、あまりやらない方が良いと思うのです。例えば恋愛に置き換えて考えてみたら、分かりやすいのかも知れません。
あなたが「付き合ってください」と交際を申し込み、相手の承諾を得られたのに、交際前に「やっぱり他に好きな人ができたので付き合えません」と言ってきたとします。それをメール一通で済まされたら辛いでしょう。せめて電話で誠意を、と思いますよね?
人事の人も、おそらくそれと同じ気持ちです。仕事とはいえ心を込めて面接をし、採用した学生さんに内定辞退をされるのは、とても辛いことだろうなと思うのです。
メールや書面だけで辞意を伝えるのは、相手に失礼というだけでなく、本当に相手に届いたかどうか不確実な場合もあるのでお勧めできないです。悪徳ブラック企業なら、そのようなメールも書面の提出もなかったことにするかも知れないですし。
もちろん「だったら企業もメールや書面で済ますなよ」と思う人もいるでしょう。しかしこれは選考結果の通知ですから、話は別です。中には内定辞退の際に、企業の「お祈りメール」の形式を使って腹いせをする学生も稀にいるようですが、これは本当にやめておいた方が良いと思います。
自分を無慈悲に落とした会社を「祈り返す」ならまだしも、自分の事を評価してくれて採りたいと言ってくれた会社にそんな失礼なことをするのは、最低な行為だと思います。くれぐれもそんな事はしないように。人事も心をこめて採用活動を行っているので、内定辞退は誠実に行いましょう、というお話でした。
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