「柔らかいAI」の独自開発を目指すpluszero AI・Webエンジニアに加え「文理融合型」自然言語処理エンジニアを採用 | キャリコネニュース
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「柔らかいAI」の独自開発を目指すpluszero AI・Webエンジニアに加え「文理融合型」自然言語処理エンジニアを採用

pluszeroの経営会議メンバー(左から2番目が浅川氏)

pluszeroの経営会議メンバー。左から2番目が浅川氏(pluszero提供)

AIと自然言語処理の分野で事業コンサルティングとサービス提供を行うpluszero(プラスゼロ)が、事業拡張のために人材を募集している。目指すのは、特定範囲において人間のようにタスクを遂行できる「柔らかいAI」だ。

ChatGPTなどディープラーニング型生成AIが注目される中で、独自開発を進める次世代AIとはどんなものか。どのような人材が必要なのか。これからどんな取り組みを行っていくのか。取締役CFOの浅川燿佑氏に話を聞いた。(聞き手・文:水野香央里)

目指すは「第4世代」AIであるAEIの開発

2023年10月期通期 決算説明会資料(2023年12月14日)より

2023年10月期通期 決算説明会資料(2023年12月14日)より

――御社ではいまどのような事業を行っていますか。

主に2つあり、1つは「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」の研究開発です。AIには、課題特化型の「固いAI」のほかに、人間知能の完全な複製を目指す汎用人工知能の「AGI(Artificial General Intelligence)」がありますが、AGIの実現にはまだまだ時間がかかると考えられています。

当社が目指すAEIとは、この2つのAIの間にある「柔らかいAI」で、特定の限られた業務範囲において人間のようにタスクを遂行できるAIで、ルールベースのAIとディープラーニングを中核とする統計的機械学習を融合した「第4世代AI」と呼ばれるものです。

もう1つは、AI開発のコンサルティングやITシステム開発、タスク特化型サービスなどの「受託事業」で、2023年10月期の売上高の9割をあげています。現在はこの受託業務を通じて、AEI開発への投資資金を確保しながら、顧客のニーズ把握を行うという経営戦略をとっています。

当社は東証グロース上場2年目で、中期経営目標で受託事業の年25%程度の成長を目指しています。人材面での課題としては、受託事業を支える人材採用にあわせて、形になりつつあるAEIについてもきちんと開発を進めていくシステム開発力を必要としています。

エンジニアとITコンサルタントを積極的に採用

――具体的にはどのような職種の採用に注力しているでしょうか。

大きく分けると4職種あって、エンジニアが3職種、さらにITコンサルタントという形になっています。エンジニアについては、AIエンジニア、Webエンジニア、研究開発の言語系エンジニアの3職種です。

AIエンジニアとWebエンジニアは、受託事業、研究開発のどちらの事業にも携わっていただきます。AIエンジニアは、既存のAIサービスをAPI連携させるだけでなく、きちんと基礎から組み上げていける人材を求めています。

Webエンジニアは、受託事業ではシステム開発単体ではなく、AIに関するモデルを作った後、それを実務で使っていくためのシステムを作る仕事がメインです。研究開発についても、Webエンジニアによるシステム開発は欠かせません。

なお、当社のエンジニア職のキャリアの流れは、エンジニアからプロジェクトマネジャー(PM)、技術面でのリーダーとなるテックリード(TL)へと進んでいくパターンが多くなっています。これまでの採用ではエンジニアが中心でしたが、今後はPMやTLの採用にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

2023年10月期通期 決算説明会資料(2023年12月14日)より

2023年10月期通期 決算説明会資料(2023年12月14日)より

――AEIの研究開発で求める「自然言語処理エンジニア」とはどういう職種でしょうか。

当社が目指すAEIを作るための自然言語処理系の開発では、機械学習を専門とする理系分野だけでなく、言語学を中心とする文系分野の専門性も必要となります。さらに、哲学と計算機械学、心理学と数学など、文理融合型の専門性も必要なので、研究者を含む120人規模の幅広い知見を持った人材プールを抱えて研究開発を行っています。

――御社で求めるITコンサルタントとはどのような仕事内容ですか。

ITコンサルタントは、当社では「アカウントマネージャー」と呼んでおり、主に受託事業に携わる職種です。お客様の課題に対してコンサルティング営業をして、受注後もプロジェクトに伴走して、しっかり納品まで見届けてもらいます。

これまで、3Dデータの取得や処理による画像・動画処理、当社独自のエンジンを活用した意味に踏み込んだ自然言語解析、AI技術と熟練者の知識を組み合わせた異常検知など多岐にわたる案件に取り組んできましたが、今後の事業拡張に向けて体制を整えていく予定です。

SIerやITコンサルティング会社の出身者がマッチすると思いますが、お客様の課題に寄り添って考えるということでは、法人向けソリューション営業の経験があって、AIやITに関してキャッチアップできる素養や意欲のある方であれば、十分活躍いただけると思います。

――人材の採用促進や定着のために行っている施策はありますか。

働き方の柔軟さを大切にしています。フレックス制を採用し、社員の8割ぐらいがフルリモートで仕事をしています。ワークライフバランスの取りやすさも大きなポイントだと考えており、月の残業時間は平均で5、6時間程度となっています。

学習意欲を持ち続けられる人と一緒に働きたい

オフィスとリモートのハイブリッドで働くことができる

オフィスとリモートのハイブリッドで働くことができる(pluszero提供)

――スキル以外の部分で採用したい方に期待したい人物像はありますか。

当社が目指すAEIの実現に共感する方に来ていただきたいです。新しい分野の研究開発はすぐに結果が出るものではなく、粘り強い取り組みが必要になります。技術も日々変わり、新しくなっていくので、学習意欲やモチベーションを持ち続け、常にキャッチアップをしていける方を採用したいですね。

学生インターンの中にも、特に研究開発で今行おうとしているところに共感して入ってくれる方もいます。そういった方を今後も増やしていきたいと思っています。

いま、生成AIのChatGPTが大きな注目を浴びていますが、AEIの実現にとって強烈な追い風になっています。ChatGPTの活用でAEIの開発を加速させることができるし、AEIの活用でChatGPTの信頼性を向上させることができます。

ただし、AEIとは現在ブームになっている生成AIとはまた違ったアプローチでAIを作ろうとしているところは、もっと知ってほしいと思います。私たちのような会社は他にはあまりないので、そこに魅力を感じてもらえるようなアピールをしていきたいです。

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