公園の水道水を飲むほど困窮 そんなとき、「で?俺に金でも貸してほしいわけ?」と言ってきた友人 | キャリコネニュース
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公園の水道水を飲むほど困窮 そんなとき、「で?俺に金でも貸してほしいわけ?」と言ってきた友人

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人生どん詰まりの状況に苦しんでいるとき、傷口に塩を塗るような行為をしてくる相手を友人とは呼べないだろう。ある40代の男性は数年前、人生最大の悲劇に見舞われた。

「事業で騙され、身ぐるみも剥がされ多額の借金も抱え、食事だけでなく飲み水さえ公園の水道を使うほどの状態になり、心身ともに疲弊していました」

そのため、友人からのメッセージにすぐに返信することができなかったが、やっと連絡が取れたとき

「で?半年ぶりにそんなつまんない話をしてきて俺に金でも貸してほしいわけ?」

と非情なことを言われた。あまりの言葉に縁を切ることになるのだが、そこに至るまでにどんなことがあったのか。編集部は男性に話を聞いた。

「数百万円の報酬が支払われませんでした」

もともと自営業だった男性は取引先からの報酬を見込んで新規事業の立ち上げを準備していた。取引先の担当者とは個人的に親しい間柄で、あるとき支払いを後回しにする口約束を了承してしまった。ところが、

「この約束は完全に反故にされ数百万円の報酬が支払われませんでした。私は、新規事業のための出張費や手伝ってくれた方への支払い、接待交際費などを含めたかなりの額の負債が返せず、事業はもちろん生活も破綻してしまいました」

報酬がゼロになっただけでなく、新規事業の投資額も回収できず大きな借金を背負ってしまった。

「賃貸マンションに住んでいましたが、不動産屋と大家さんに事情を話し、頭を下げて支払いを待ってもらいました。電気やガスも止まり、毎日のように取り立ての電話に対応し、仕事を探すよりもどうやって生き延びるかに必死でした。自己責任と決めていたため、人に迷惑をかけたくなくて誰にも相談しませんでした」

当時は独身だったため養う家族はいなかったものの、実家に頼ることもしなかった。食事は「1個100円のカップラーメンを水で長時間かけてもどし、3日に一回口にするのが楽しみ」という凄まじい状況だった。

「人間性を疑う、という言葉がこれほどしっくりきたことはありませんでした」

身ぐるみはがされ、しまいには飲み水すら公園の水道を使うようになるほど、生活は困窮していた。

「そんな時に、高校の友人から食事の誘いのメッセージがありました。しかし、通信環境も3~4か月ストップし、しばらく連絡に気づかず、気づいた後も連絡を返す気力がわかず……。真冬だったこともあり寒さと飢えに苦しんでいて、とにかく生きることに必死な時期でした」

信じていた相手に裏切られすべてを失った男性が、友人の連絡に応えられなかったとしても仕方ないことだろう。

それでも、ようやく状況が落ち着いた数か月後、連絡ができなかったことの謝罪とともに、友人へメッセージを返した。ところが、返って来たのは思いもよらない残酷な言葉だった。

「『で?半年ぶりにそんなつまんない話をしてきて俺に金でも貸して欲しいわけ?』と…。この最初の一言で絶縁を決めました。人間性を疑う、という言葉がこれほどしっくりきたことはありませんでした」

激怒した男性は、友人を問い詰めたという。

「なぜその一言を言ったのか、何がしたいのか、どういう意図があったのか。それを詰めました」

友人から納得いく答えがあるはずもなく、男性はその後すぐにSNSを含むすべての連絡ツールをブロック。「縁切りに迷いはありませんでしたね」と振り返る。

「その後再起し、現在は幸せに暮らしています」

それにしても、事業に失敗し心身ともにボロボロの友人に対してひどい言葉だ。その友人は、どんな人物だったのだろう。

「自己中心的で陰湿、暴力的な印象は持っていました。いわゆるいじめっ子です。日頃の彼の発言は人間性を疑うものが多く、例えばいじめによって廃人にしてしまった同級生からの謝罪要求の手紙を嘲笑し、『悪いことをしたつもりがないし反省もない』などと発言したこともありました」

やはり、元々付き合い続けるのは難しい人柄だったようだ。むしろこれまで仲良くできたのが不思議なくらいだ。

その後、男性は悪しき人間関係を清算し前向きに生活しているようで、最後に自身の近況についてこう語った。

「当時の借金はまだ残っており、いまだにローンもカードも作れない状況です。しかし、その後再起し、現在は幸せに暮らしています」

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