信頼していた上司から裏切られたら、辞めたくなるものだ。投稿を寄せた神奈川県の60代男性は、そんな経験があるという。以前、米国企業の日本法人で、CFOとして勤めていたときの出来事を振り返った。
上司は本社のCFOで、
「お前がいてくれて本社経営陣もみんな感謝している」
と評価されていた。だがそれから1年後、ある日突然、手のひらを返されたのだ。(文:天音琴葉)
「居座っても、みんなからいじめに遭うだけだ」とも言われ……
きっかけは日本拠点の社長が代わったことだった。するとこの社長に、男性は嫉妬されるようになる。男性曰く、
「自分以上に本社に評価されている私が邪魔になった」
という理由からだった。
挙句、不正や不適切な行動がないか、社長から探られるようになった。男性を本気で潰しにかかってきたようだ。もっともやましいことがないから、当然のごとく何も出なかった。だが社長は諦めなかった。ある朝、驚きの光景を目撃したという男性は……
「出社途中、オフィスのあるビルの一階にあるカフェに社長、人事、そして上司がいるのにビックリ。事前に何も聞いてなかったから」
社長が上司である本社のCFO、人事担当者とこっそり集まっているところを見て、嫌な予感がしただろう。その後オフィスで、さらなる驚きが待ち受けていた。
「上司が『社長が会社が大きくなった後のお前の能力に疑問を持っている』と切り出したこと。さらには、『居座っても、みんなからいじめに遭うだけだ』と」
あろうことか上司は、社長の言うことを鵜呑みにしたようだ。そんな上司に、ほとほと幻滅した男性。結末をこう明かした。
「仮にも米国の上場企業のCFOの口からこの様な言葉が飛び出すとは。信頼関係が持てない上司の元では働けないと後は条件闘争の後、会社を去りました」
退職交渉が有利に運んだのだろう。なお、男性の現在の年収は2000万円を超えているという。
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