なぜか上司から自分だけパワハラのターゲットにされることがある。東京都に住む30代の男性(事務・管理/年収700万円)は、コールセンターの「督促業務」に転職した際、すぐに研修に入ったというが……
「研修の担当者は大柄でマツコ・デラックスに似ている方で、常に全身、黒のマタニティードレスのようなものを身にまとい両方の中指には大きなダイヤの指輪をしていました」
と衝撃エピソードを語った。(文:真鍋リイサ)
「日本語が出来ていない」と言われ、問題集を1日中解く日々
インパクト強めの研修担当者は、研修のあと言いがかりのような罵倒をしてきたという。
「あなたは、技術より応対品質ができていない」
「聞いていて声がイライラする」
「日本語が出来ていない」「ホントに日本人?」
こんな罵倒が3か月も続いた。ここまでくると指導ではなく、悪質なパワハラだ。男性の所属する「現場の先輩も『大丈夫?』と声をかけてくれた」というが、パワハラが止むことはなかった。
「研修終了後、日本語のテスト勉強として、『初めての日本語、謙譲語・尊敬語・丁寧語 基礎編』問題集を1日中解く日々。他の社員のモニタリングをしていましたが、ほとんどの方が『あれ?そんなに自分と変わらないな』と思うほど、雑応対でした」
「それもそのはず、督促業務なので如何にして、お支払いを促すことが第一とされていますので、応対品質(お客様に気持ちよく対応してもらう)いわゆるCS満足は必要ありません」
要するに支払いが滞っている客に催促をする仕事のため、優しい対応ばかりではなかったのだろう。
「下っ腹が出ていて社会人として恥ずかしくないのか」と言われ、キレて転職
それなのに、なぜ男性だけが厳しく叱責されたのだろうか。「長年、この業務を経験してきたわたくし自身、疑問をもっておりました」といい、いまだに謎のようだ。しかし、我慢にも限界がある。
「問題集を解いていると、今度は『下っ腹が出ていて社会人として恥ずかしくないのか。自己管理ができていない』と言われキレました」
体型のことにまで口を出され、ついに耐えきれなくなった男性。その後の行動は早かった。
「その後は転職(活動)をし、すぐに内定。平和な日々が続いており、現職の企業でも、前職で経験したことを話しても信じてくれません(笑)」
信じてもらえないほどあり得ない対応だったのだろう。現在は気持ち良く働けているようで何よりだ。
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