ベッドに横たわっていた男性は、天井にある気配を感じたようだ。

「右側の天井に優しい顔したおばあちゃんが僕を見ていて、看護婦さんに聞いたら、前の日に亡くなったおばあちゃんでした」

60代女性も不思議な体験をしたようだ。それは5年ほど前、息子と東急東横線に乗っていたときだった。日中だったが車内はそれほど混んでいなかったが、祐天寺駅で数人が乗って来たという。

「最後にまだ若い白いワンピースを着た髪の長い女性が乗ってきたので、息子に『ちょっと詰めて』と言ったらポカンとしていました」

その後、息子から「なんであのとき詰めてと言ったの？」と言われたため、「女性が最後に乗ってきたから」と答えると、衝撃的な返答がきたのだ。

「『えーそんな人乗ってきてないよ、脅かそうとして』と言われてしまいました」

女性は「今でもはっきりと白いワンピースの女性を覚えています」というが、正体は一体何だったのだろうか。