野々村被告「記憶ない」100連発で、裁判官と弁護人イライラ! 視聴者も同情「自分なら確実にブチキレてるわ」
あぁ、もう。この人はなぜにこうも「裏切らない」のか? またまたやっちまった感がハンパない、元兵庫県議の野々村竜太郎被告。ウソの収支報告書を兵庫県議会に提出し、政務活動費をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われている。
昨年11月の初公判をドタキャン欠席したとあって、1月26日の神戸地裁で行われたやり直し初公判は、傍聴席80に対して1000人以上が並ぶなど大注目の裁判となった。しかし肝心の裁判で、被告は100回近く「記憶がございません」と連発。裁判官のみならず自らの弁護人まで呆れ、時には怒りで声を荒らげたと報じられている。(文:みゆくらけん)
「反省文もウソ」に梅沢激怒「とんでもねー野郎だよ!」
検察に提出した全ての罪を認める反省文も「ウソ偽りで非常に後悔しております」と述べたのだとか……。苦しい。まだ無罪の可能性もゼロではないにしろ、やはり苦しい言い訳に聞こえてしまう。
医師から「記憶障害の可能性がある」と診断されていると主張する野々村氏だが、診断書も提出せず、今のところ裁判官の心証が悪いのは間違いない。1月26日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)では、ゲストコメンテーターとして出演した梅沢富美男が「フザけた野郎だよ!」とブチ切れていた。
「自分がやったことの責任取れないんだよ! 記憶にありませんありませんって、誰のマネしてんだかわかんないけど、記憶にないんだったら、じゃあなんで温泉に何度も行ったこと覚えてんだよ!」
梅沢の怒りは止まらない。
「逃げようとしてるしか考えられない! 自分が悪いことをしたという自覚がないんだよ、この野郎ほんとに!」
「こいつをね、裁判所に連れていくのに一泊泊めるでしょ? あれだってお金かかってんだよ。税金だよ!? なんでこんな嘘つき野郎に税金払わなきゃならないのさ!」
「これで逃げられると思ってんだよこのバカ! とんでもねー野郎だよ!」
「生活費を削って納税している人は、怒りを込めてアナタを見ている」
なんとも口が悪い梅沢だが、隣の岡本夏生も負けていない。「否定するのがホントに往生際悪い。とんでもない嘘つき野郎なんだよ」と吠えていたが、その他の番組出演者からも苛立ちの声が上がっている。
1月26日の「かんさい情報ネット ten」(読売テレビ)では、読売テレビ解説委員・高岡達之氏が「有権者や今日の生活費も削って納税している人は、マスコミよりもっと怒りを込めてアナタを見ている」と野々村被告を叱責。住田裕子弁護士も、
「(野々村被告は)エリート的な生き方をしてきた。それが崩されることに対して通常の人以上の恐れがある。そういう意味で言うと、見苦しい弁解などは彼自身のパーソナリティ、人格に起因していることが大きい」
と呆れた。1月27日の「朝生ワイド す・またん!」(読売テレビ)では、辛坊治郎氏に「普通じゃないね。この人を議員にしちゃったことが問題」とまで言わせてしまっている。
もっとも、いらだっているのはコメンテーターだけではない。初公判の様子をニュースで知った一般の人たちからも「ここまで来ると笑うに笑えない」「裁判官や検察もよく耐えましたよね…。自分なら確実にブチキレてるわ(笑)」というような呆れ声がネットに上がっている。次回の公判は2月22日。神戸地裁は3月25日までの2ヵ月間、野々村被告を勾留する。
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