離職率が低い会社は「働きやすい」といえるのか? 「人が辞めること」の功罪を考える

人が辞めなきゃ「いい会社」なのか?

人が辞めなきゃ「いい会社」なのか?

世の中では、離職率の高さは「働きやすくない会社」の象徴的な事象とされています。私も個人的には素朴にそう感じますし、自分が経営する会社で人が辞めると「自分にバツをつけられる」みたいに思い、落ち込むことも多々あります。

その一方で、私が最初に入った会社であるリクルートは人の入れ替わりの多い会社でしたが、皆が切磋琢磨しながら働く活気のある良い会社でした。私もとっくに辞めていますが、まだ好きですし、人のつながりも絶えていません。このように退職が多いからダメな会社と一概に言えないのですが、離職率と働きやすさの間にはどんな関係があるのか、考えてみたいと思います。(文:曽和利光)

「人が辞めないこと」の弊害は少なくない