「飲み会の幹事を任せられたら、それは仕事を任される布石だ」 クレジットカードの広告コピーに「ぜってぇウソ」と反発の声
若手社員は、会社の飲み会で幹事を任せられることが多い。幹事を上手くこなすことで周囲からの評価も高まる、という見方も根強い。
7月4日、とあるツイッターユーザーの女性が三菱UFJニコスの広告をツイート。ここ最近、駅などでよく見かけるものだ。広告にはスーツに身を包んだ俳優の阿部寛さんが将来を見つめるような眼差しで写っており、「飲み会の幹事を任されたら、それは仕事を任される布石だ。」というコピーが掲載されている。これに対し女性は「ぜってぇウソ」と書き、約1800件リツイートされた。
本当に仕事ができる人には仕事を任せて幹事は任せない?
この意見には同意する人が多いようで、ツイッターでは、
「せや!絶対嘘!めんどいからおしつけられてるだけ!」
「嘘っぱちだ!」
「ないない、それはない」
といったコメントが相次いだ。やはり、幹事を押し付けられたけど、その後特にプラスにはなっていない、と感じている人が多いのだろう。「これが本当だったら、わしは今頃役員待遇になってるはずだわ」というツイートもある。
そもそも本当に将来有望ですでにバリバリ仕事をしているような人だったら、幹事を頼まれない、という見方もある。「仕事出来るヤツには仕事まかせて幹事とかまかせない」ので、結局頼む方としては「あいつ他のやつより暇そうだから幹事おしつけてまえ」としか考えてない、というのだ。
20代、30代の約半数が幹事をすることに前向きというデータも
一方、幹事をすることに肯定的な意見を持つ人もいる。
「仕事任される布石に成るか?は別として、会社での飲み会は友人同士とは違うので、予算と費用対効果、則ちコスパを考えた上で、幹部~末端平迄納得行くものをプロデュースしホストに徹せられるか否かが問われるので、与えられた仕事への理解と出来不出来に通じる所ある」
クレジットカード発行を行うポケットカードが2015年9月に発表したデータによると、調査対象となった20代、30代の男女888人の約半数にあたる49.9%が「幹事をやることが好き」「どちらかといえば好き」と回答している。
幹事をすることで得られるスキルとして、「交友関係が広がる」(44.4%)、「自分自身の成長につながる」(43.9%)、「仕事のスキルアップへつながる」(38.6%)などが挙げられていた。幹事を引き受けることで社内でのコネクションが広がったり、調整力や企画力など仕事上で必要なスキルが培われたりすると、前向きに捉えているようだ。
会社の飲み会の是非についてはネットで度々議論となっている。ましてや幹事であればやりたくない人が多いと思いきや、約半数が肯定的なのは意外である。広告に書かれている「幹事を任されることが仕事を任される布石になる」かどうかは、結局のところその人の考え方次第というところだろうか。
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