餃子の王将、江頭2:50、高須クリニック…パチンコ事業停止の豊丸産業、ファンに愛された個性派台を振り返る | キャリコネニュース
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餃子の王将、江頭2:50、高須クリニック…パチンコ事業停止の豊丸産業、ファンに愛された個性派台を振り返る

画像はイメージ

パチンコメーカーの豊丸産業が7月31日でパチンコ事業を停止すると発表した。事業環境や経営状況を踏まえた上での判断だという。古くからのファンにとっては寂しいニュースだろう。

豊丸産業はパチンコ開発のメッカである名古屋に本社を構える老舗中の老舗で、設立は1960年。あくまでパチンコ事業の停止を発表しているだけなので、他の事業は続けるようだ。

まあ、そんなことより今回は、豊丸が輩出してきたいくつかの遊技機について振り返ってまいりたい。せっかくの機会だし、僕も豊丸について触れることって今までなかったので。(文:松本ミゾレ)

業界の中心的メーカーではなかったものの独創的な機種が印象的だった

なぜ僕が豊丸産業の遊技機の話をこれまでしなかったのか。理由は超簡単で、ぶっちゃけほとんど触ってなかったからだ。その理由もまた簡単。僕がパチンコをはじめて打つようになった2003年頃には、豊丸は既に二線級のメーカー扱いされていたため。

導入台数もそう多くなかったし、店に入る遊技機が少ないということは、それだけでシマを統一することができないということになる。いわゆるバラエティ機種枠で、そういう台というのは得てして回らない万年釘だ。

だからお金のない若者だった2003年当時の僕は豊丸よりも三洋とか京楽の台を打っていたし、店も大抵はそういう台にこそ甘めの釘調整をしていた。色んな意味で縁がなかったのである。

ただ、豊丸の遊技機の中には非常に素晴らしいものもある。いくつかメジャーなものだけでも振り返りたい。

■『ナナシー』

たとえば『ナナシー』は、僕ですらその名を知る名機だ。導入は1996年。この頃の遊技機はアニメタイアップなどほぼ存在せず、大抵はメーカーが創意工夫をして世界観から何からを生み出した。

『ナナシー』は一般電役機(電動式の役モノを搭載した機種の総称)であり、大当たり中にもデジタルが変動する関係上、当たっている最中でも大当たり抽選が行われる。大当たり中に次の大当たりが発生するというのが最大の特徴とも言える。本機は大ヒットし、その後もシリーズが続いた。

■『デラマイッタ』

1998年にCR機として開発された『デラマイッタ』もまた、豊丸を代表する看板機種である。

当時は既に盤面にデジセグを配する機種自体はありふれていたが、本機の最大の特徴は、そのデジセグがやたら大きいところにある。巨大な7セグメントデジタルが据えられており、インパクトは抜群。

色んな意味で打ち手に批評されがちな潜伏確変を印象付けた機種として語られることも多い。当然筆者はこの頃まだ学生(中1ぐらい?)なので実際に遊技したことはない。後年、その実機をゲーセンで軽く触った程度である。

■『餃子の王将』

実在する飲食チェーンとのコラボが話題となった後期豊丸屈指の人気台。それが2009年登場の『CR餃子の王将』である。

区分としては一発台で、短時間勝負に向いている機種。遊び方は直感的に認識しやすく、まずは餃子の王将のロゴにある穴に玉を入れる。するとその玉が中央の役モノに送り込まれ、ここで手前にある穴に玉が入れば作動口へとさらに送り込まれる。

ここで可動している役モノを上手く通過できればやっと始動口に入賞となり、変動が開始。

そこで大当たりを狙うという台であった。しかし玉の動きに一喜一憂するというのは本来のパチンコのあるべき様相なので、かなりのユーザーを夢中にさせる……まではいかなくても、何度か散財させることには成功していた。

僕は打たなかったけど、周りの依存症の人たちはびっくりするぐらい打ってたので、やっぱり大手チェーンとのコラボって話題性があるし、遊技体験に直結させる動きもあったようだ。

■『CR江頭2:50』

豊丸は以前からアニメ、実在企業やタレントとコラボして遊技機をリリースしてきた。古くは横山やすし、釣りキチ三平。それから前項の餃子の王将。すしざんまい。高須クリニックなどなど。

そんな豊丸のコラボ開いてを選定するセンスは他のメーカーとは異なる光り方があるわけだが、特に話題になったのが江頭2:50とのコラボ。

2011年。当時まだ今ほどYouTubeに露出もしていなかった江頭と豊丸がタッグを組みパチンコファンをそれなりに驚かせていた。スペック自体は特筆するものはないが、江頭とのコラボというだけでも話題性はあったし、パチンコホールの営業も頻繁に行う当人にとっても、この遊技機化はメリットが大きかったと思われる。

そしてこれ以降、豊丸は江頭とのコラボ機種を複数リリースしてきたわけだが、その遊技機としての評価は話題性に反してさほど……。ちなみに豊丸が最後に出した台は、26年6月導入の『PエガブレイブVVV』である。豊丸の何が、そこまでエガちゃんを擦らせたのだろうか。

奇想天外な機種を作る力はあれど……

とまあ、あまり積極的に豊丸の機種を打ってこなかった僕が書くような話ではないんだけど、ざっと4機種ほど簡単に振り返ってみた。

僕がこのメーカーの機種を触らなかった理由は、なんだかんだその全盛期にはまだ子供だったということが一番大きい。豊丸の凄かった時代を知らない人間としては、変な台ばかり出す変なメーカーという印象しかなく、そのせいで遊技体験もほとんどしてこなかった。

『餃子の王将』にしても、周りはある程度触ってたけど、僕は縁がなかったなぁ。『すしざんまい』と『高須クリニック』は打ったけど。特に『高須クリニック』は、こう言っちゃなんだがマジで面白かった。モードによっては高須院長の静止画がずっと表示されてて。アラブの富豪が「高須に会いたいなぁ」とか言うし。例のCMもフル尺で流れるし。

ただやっぱり、バラエティ構成要員なのよね。そういう台はホールからも「とりあえず付き合いで数台置いてるだけで、還元とかは考えてません」みたいな調整をされがち。そして、回らない台は打たれないからなぁ……。

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