有休取得の理由「結婚式」や「病気」はウソ? 旅行のために7人に1人が偽りの申請をしていることが判明!
8月に入り、街中や駅では、キャリーバッグを持って旅行に行く人をチラホラ見かけるようになってきた。
旅行会社のDeNAトラベルが、「有給休暇取得理由」についてのアンケートを行い、7月29日に調査結果を発表した。それによると、旅行のための有休をウソの理由で取得しているという人が7人に1人もいるのだという。
旅行のために休む日数「5日間」が最多、「10日以上」も1割
調査は、DeNAトラベルが22~80歳の男女928人を対象に7月20日~24日の間、インターネットで実施。「旅行のために、2日以上の有給休暇を取ったことがありますか」という質問に対しては、90%の人が「はい」と回答。2日以上の有休を取得して旅行に行く傾向があるようだ。
「これまで旅行に行くために、有給休暇を取得した最長期間は何日ですか?」という質問に対しては、23%の人が「5日」と回答。次いで、「3日」が15%、「4日」が12%となっている。5日取得すれば土日を合わせて9連休にすることも可能だ。まとまった日にちを取って、ゆっくりと旅行を楽しもうということだろう。
意外だったのが、10日以上の有休を取得する人が全体の約1割いたことだ。日本人の有給休暇取得率は47.6%(厚生労働省2015年調べ)と低いものの、休む人はしっかりと休み、旅行を楽しんでいることがうかがえる。
ウソの申請をしても96%は「バレてない」と回答
また、「旅行のために、有給休暇を取ったとき偽った理由を伝えたことは?」という質問に対しては、15%の人が「偽ったことがある」と回答。およそ7人に1人は旅行をするためにウソの理由で有休を取っていることになる。
気になるウソの理由だが、「海外での結婚式参列のため」と「病気のため」が14%で同率1位。続いて「不幸があったため」が13%、「国内での結婚式参列のため」が9%となっている。冠婚葬祭や病気などの理由を伝えるのは、会社から突っ込まれにくいからだろう。労働者は有休を取るためにウソをたくみに使っているようだ。
ちなみに、有給取得時についたウソは会社にバレたかというと、96%の人が「バレていない」と回答。有休取得時についたウソは、ほとんどバレないようだ。
しかし、有給休暇は働く人の権利であり、取得するのに理由は必要ない。ウソをついて旅行に行いっても、心から楽しめるのか疑問が残る。「旅行に行きたいので休みます」と、普通にいえる世の中にしていきたいものだ。
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