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キャリア女性と低収入男性をマッチングする「尊敬婚」 若者の結婚願望に影響を与えられるか

バリキャリ女子との結婚はいかが?

バリキャリ女子との結婚はいかが?

一生結婚しない人が増えているというが、お金がないから結婚できないと思い込んでいる男性も多いのではないだろうか。確かに、今年6月に明治安田生活福祉研究所が発表した調査によると、30代未婚女性が「結婚相手に希望する年収は400万円以上」が68%。一方30代未婚男性で年収400万円以上の人は37%しかおらず、「希望と現実」が大きくかけ離れている状況だ。

しかし筆者は思う。こんなもの正直に答えれば年収が高いほうがいいに決まっている。「400万円以上じゃないと結婚しない」とは言っていないはずだが、こういうデータを見せられると「オレ金ないから結婚ムリ」と諦める男性がますます多くなるのではと勝手に心配してしまう。

そんな中、結婚相談所のマリーミーが「新しい結婚の形」として10月12日に「尊敬婚」なる提案を発表していた。なんでもそれは、「女性と男性の認識の差を解決するもの」だという。(文:okei)

男性側はとにかく女性を尊敬・尊重することが大事

発表内容によると「尊敬婚」とは、「女性が、尊敬できる男性と結婚する」という意味ではなく、むしろ逆。「男性が、人柄でも仕事でも尊敬できる有能な女性と結婚する」という意味だといい、この場合の男性は「年齢も収入も女性の方が上でもいい」と考えているという。

「~でもいい」という表現が若干ひっかかるが、高学歴で専門職などについて高収入を得ている女性が増えているのだから、男性も視野を広げて自分よりも年上で年収も高い働く女性との結婚を考えてみましょうという提案だ。

業界のイメージ戦略だなとは思うものの、「希望と現実」の差を埋めるには悪くない案だと感じる。大事なポイントは、その女性の働き方・生き方を尊重する男性でなくてはならないという点だ。「女より収入が低い」ことが男のプライドに関わると考える人や、共働きでも家事は女性がやるべきと思う男性には向いていない。

「お互いに差があることで足りないものを補うことができる」

しかし現在はそういうことにこだわるより、単純に世帯収入が高くなるほうが嬉しい男性が多いのではないだろうか。今の20代30代は両親が共働きという人が多く、母親の手伝いで自分も家事をすることに抵抗がない男性は少なくないと思う。

マリーミーは、これまでの結婚相談所には「能力が高い女性は敬遠される」という常識があり、それを隠す傾向すらあったというが、時代が変わったことを指摘し、こう説いている。

「年上女性が年下男性にないものを補う、またはその逆もしかりで、お互いに差があることで補いあうというメリットがあります」

高収入だが忙しいキャリア女性と、収入は低くても家事・育児を積極的にこなす男性をマッチングすれば、お互い足りないものを補い合えるというわけだ。夫婦はお互い尊重し協力し合うことが必要なので、夫だけが妻を尊敬というのもおかしな気はするが、わざわざ「尊敬婚」と宣言することで良いイメージの定着と意識付けを目指しているのだろう。

「お金がないから結婚できない」と諦めるのではなく、組み合わせを工夫して結婚を成立させようというこの試み。前向きにとらえて乗ってみれば、意外と上手くいく人は多いのではないだろうか。

あわせて読みたい:「30代男性がクーポン使って吐き気」で炎上

 

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