蒼井優・有働由美子が語る女の第二・第三思春期 「迷い」の30歳手前と「覚悟」のアラウンド40歳 | キャリコネニュース
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蒼井優・有働由美子が語る女の第二・第三思春期 「迷い」の30歳手前と「覚悟」のアラウンド40歳

行き場のない母性が植物に

行き場のない母性が植物に

「女性は30歳手前に第二次思春期がやって来る」――。これは、12月9日の「あさイチ」(NHK)に出演した女優・蒼井優の言葉だ。

今年31歳になった蒼井が経験した20代後半の”第二次思春期”は、最初の思春期とは少し違うものだったという。最初の思春期は将来だけを見て不安になるものだったが、第二次思春期は過去をも振り返って不安定になるものだと話す。(文:みゆくらけん)

「結婚どうするの?」「子どもどうするの?」に違和感

「振り返って『なんという生き方をしてきたんだろうか、本当にこれでよかったのかな』とか考えて、後ろを見ても前を向いても足がすくんでしまうというか。肉離れをおこしたみたいな感覚で『アレ進めない』って」

第二次思春期の波は、公私ともに追い込んでくる。仕事の場面では、後輩に「先輩、先輩」と言われることがプレッシャーに感じる時期だったという。ずっと先輩の背中を追いかけてきた蒼井にとって、まだ自分は後輩に教えてあげられることがない。そのことが情けなく、焦りを感じていたという。

プライベートに関しても、30歳手前は周囲からの「どうするの?」攻撃が鬼のように集中する時期だ。

「『まわりから結婚どうするの?』とか『子どもどうするの?』とか聞かれることに違和感を覚えた」

「30手前はまだ聞きやすい」――。ソレ系の質問が集中するのは、きっと聞く側のそんな思いがあるからだろう。しかし、聞かれる立場からすれば、あまりに多いと「適齢期なんだぞ!」という”圧”に感じてしまうのだ。蒼井はこうもいう。

「聞かれた時は嫌だとは思わないんですけど、夜一人でお酒とか飲んでる時に『アレ、実際私、どうするつもりなんだろう』って」

「失くしたものを取り返せなくて嗚咽して泣くのが40前」

そう、知らず知らずのうちに追い込まれてしまうのだ。しかし、いわゆる”適齢期”であることは、自分自身の変化で認めざるを得ない。蒼井の場合は植物を異様に愛でるようになったという。自分で育てている植物の葉っぱを1日4~5時間も眺め続けたりしていたそうで、

「行き場のない母性を(植物に)注ぎ過ぎて根腐れしそうなぐらいな時期がありましたね」

と笑う。番組を見た視聴者からは蒼井に共感する声が多く上がった。

「同世代だからか、私に当てはまりすぎて、胸が苦しかった。 私は28歳くらいから”第二次思春期”真っ最中(笑)」
「わかるなぁ。まさに今そうだ。過去振り返って後悔して、未来見て不安に押しつぶされて、どこに行ったらいいかわからなくて、ただ立ち尽くしてる。まさに今」

やはり30手前の女性は”こじらせやすくなる”時期のようだ。しかし、蒼井の話を聞いていた有働由美子は、さらにキツイ時期が40歳手前にやって来るのだと話した。いうなれば「オンナの第三次思春期」。有働いわく、それは大きな荒波で、精神的にかなり厳しいものなのだとか。

「40前にもう一回来ますよ。40前とかアラウンド40ぐらいは、もう失くしたものを取り返せなくて、失くしたものを思ってヒリヒリしちゃったりして。もっと思春期というか、40前の方が嗚咽して泣く回数が多かったな」

確かに30手前は仕事も結婚も出産も選択することが充分に可能な時期の「迷い」。しかし40歳は自分の迷いや希望以前に、シビアな現実が選択肢すら与えてくれないことがある。現実を受け入れる覚悟が強いられる時期だ。

できれば直面せず、スルーして生きたい女性の第二・第三思春期だが「引きずりながらなんとなく越えて行くしかない」(有働)ものなんだとか。しかし、第二次・第三次思春期を乗り越えたパイセン有働は蒼井にこうも言っていた。

「ここから楽しいですよ。女性は30、40楽しいです」

あァ良かった。そのひと言に、ホッとした。

 

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