【やっぱり】20代の約6割「残業が多く生産性が低い」と回答 「企業風土の改善」など組織全体の改善を望む
人材紹介会社のビズリーチが運営する「キャリアトレック」は1月20日、正社員として働く20代の会員に対して行った「残業や生産性に関するアンケート」調査結果を発表した。
その結果、6割の人が「自分の仕事(職場)は『残業が多い』『生産性が低い』」と感じると回答していることがわかった。
フレックスタイム制など柔軟勤務形態を望む人も
調査は、2016年12月6日~12日に20代のキャリアトレック会員対して実施。341人から回答を得た。
「あなたの仕事(職場)には残業が多いと感じますか」という質問に対しては、「多い」(30.9%)、「どちらかといえば多い」(30.6%)と合わせて61.5%が「残業が多い」と回答している。
また「あなたの直近の職場は、生産性が高いと感じます?」という質問に対しては、「どちらかといえば低い」(44.3%)、「低い」(17.4%)と合わせて61.7%の人が「生産性が低い」と思っていることが明らかとなっている。
政府は「働き方改革」の実行計画を3月までにまとめる予定だ。こうしたこともあり、「長時間労働を是正するために、何が必要だと考えますか?」と聞くと、「企業風土の改善」(59.5%)、「仕事内容の可視化」(44.7%)、「上司の勤怠管理体制の改善」(40.8%)などの回答が挙がった。
「生産性向上のために何が必要だと考えますか」という質問に対しては、「最適な人材配置」(65.0%)、「社員同士のノウハウの共有」(51.3%)、「業務内容の仕組み化」(45.5%)などの回答が挙がっている。どちらの対策も個人ではなく、組織全体での取り組みが必要な項目となっている。その他の回答として、裁量労働制やフレックスタイム制など勤務時間の柔軟度を上げてほしいものもあった。
4人に1人が「資格取得などスキルアップ」をしたいと回答
「現在の職場で生産性が向上し、今より労働時間が短くなった場合、その時間で何をしたいですか」という質問に対しては、「資格取得などスキルアップ」(26.3%)、「趣味などの習い事」(25.0%)、「副業」(17.5%)など、スキルアップにつながる活動をしたいと思う人が多いことがわかった。
また「交流会や人脈を広げる活動」(8.4%)や「起業準備」(6.5%)など自分でビジネスをしたいと考える人もいる。