「性暴力は死ぬ気で抵抗すれば防げる」にジョン・カビラ猛反論 「自分の娘が被害に遭ったとして同じ言葉を言えますか?」 | キャリコネニュース
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「性暴力は死ぬ気で抵抗すれば防げる」にジョン・カビラ猛反論 「自分の娘が被害に遭ったとして同じ言葉を言えますか?」

6月21日の「あさイチ」(NHK総合)で放送された性暴力被害の特集で、タレントのジョン・カビラさんが語った内容が話題になっています。(文:okei)

職場の同僚から性暴力を受け、長年苦しみ続けている女性のVTRなどが紹介される中、番組にはこんな意見が寄せられます。

「被害にあったときに激しく抵抗し、大声を出せば避けられるのではないかと思う」(60代男性)
「死ぬ気で抵抗すれば防げる。性交が成し遂げられたのは、女が途中で諦め、許すからである」(70代男性)

「男に男がレイプされることもある、あなたは命がけで戦えますか?」

公式サイトキャプチャ

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「性暴力の被害は被害者にも落ち度がある、という考え方が間違っている」、と説明した直後のことで、スタジオはサアッと息を飲む雰囲気になりました。意見を求められたカビラさんは、「それはまったく違うんじゃないですか」「いやありえないですね」と断言し、こう抗議します。

「もし、その70代の男性の娘さんや奥さんが被害に遭ったとして、それと同じ言葉を言えますか?」
「男性がプロレスラー並みの体型の男性にレイプされることもあり得るわけですよね。そのときあなたは、命がけで戦えますか?最後まで」

そんなことは無理ですよね。まったくの偏見でまったく当たらないと思いますとした上で、番組で紹介した「レイプ神話」についても言及します。

「レイプ神話って、『神話』って言葉も使って欲しくない。レイプの嘘、レイプの誤解!神々しいことは何もないので、それにも僕は抵抗を感じました」

レイプ神話とは、レイプに関する誤った通説のことで、「若い女性だけが被害にあう」「自分が招いたことである(なれなれしい態度や挑発的な服装など)」「抵抗すれば防げる」というもの。実態とは大きく異なり、こうした「誤解」が被害者の方々をさらに深く傷つけるという説明でした。

「”男は狼”を理解しろ」に、「そもそも狼は一夫一婦制ですよ」

さらに紹介されたメッセージには、「男性の性衝動について女性がもっと理解する必要があるのではないかと思います」という意見も。

「もちろん、暴力で欲求を満たそうとする男性は卑劣極まりなく、厳罰に処するべきだと思う。女性にとっては酷なことだが、男が狼という一面を持っているのは本当のことで、それを肝に銘じて言動することが求められる」(70代男性)

スタジオでは、「それをこちらが理解しなければいけないのはおかしな話」(宋美玄さん)、「男子の性教育をもっとするべき」(井ノ原快彦さん)などと議論が沸く中、カビラさんは

「(ふつうはコントロールしているのだから)性衝動を一緒にしないでくれ」
「そもそも狼は一夫一婦制ですよ。ずっと寄り添って、添い遂げる生き物ですよ」

などと抗議しました。

これを見ていた視聴者は、ツイッターでカビラさんを称賛。「カビラさんの言葉に感動してる」などの声が上がり、この場面を紹介した何件ものツイートはそれぞれ数百件リツイートされています。

番組の構成とカビラさんの発言は、男性の性衝動について間違った寛容がある日本の風潮に強くNOを突き付けるもので、こうした点が多くの視聴者に支持されたように思います。

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