男性の約7割が「男性専用車両」導入に賛成! 「いつ冤罪のターゲットにされてもおかしくない」という声も
最近、痴漢被害や痴漢の冤罪による事件や事故のニュースが頻繁に報じられている。マクロミルは6月27日、通勤・通学電車内での過ごし方に関するアンケートの結果を発表した。
調査は6月13~14日、1都3県在住で電車通勤・通学をしている15~59歳の男女500人を対象にインターネットで行った。
「両手でつり革を持ったり、荷物が触れないようにしたりと気を使う」
「痴漢冤罪」に関して、度々話題に上がるのが「痴漢冤罪保険」。事件発生後に無料で弁護士へ相談・接見ができる等の補償があるサービスだ。
調査によると、この「痴漢冤罪保険」の認知率は48.4%。「入会を検討したい」と回答した人は男性で46.1%、女性で21.9%となっている。また男性には「すでに入会している」(0.4%)という人もおり、痴漢冤罪への興味関心が高まっていることが分かった。
またネットでは痴漢・冤罪防止について「男性専用車両」の設置が有効なのではないか、という声もよく上がっている。実際、男性に「男性専用車両」の導入について聞くと「賛成」が65.1%にのぼっている。その理由として、
「痴漢と間違われたくない」
「いつ冤罪のターゲットにされてもおかしくない」
「両手でつり革を持ったり、荷物が触れないようにしたりと気を使う」
が挙げられ「いつ痴漢の冤罪被害に遭ってもおかしくはない」という切実な思いが垣間見られた。
女性専用車両導入から17年、利用率は4割以下
「男性専用車両」について、女性にも聞くと「賛成」が73.9%。男性を8.8ポイント上回る結果となった。その理由には、
「痴漢の冤罪防止につながる」
「トラブルが原因で電車が止まるのは迷惑だから、防ぐことができるならやってもらいたい」
などが挙げられている。冤罪防止はもちろん遅延防止という面から考えても必要だと考えているようだ。
2000年に京王電鉄京王線で「女性専用車両」が試験的に導入されてから17年が経った。しかし女性専用車両を「積極的に利用している」「たまに利用している」と回答した人の合計は36.4%に留まっている。
男性の59.3%が「実際に導入されたら利用したい」と回答していたが、利用したくないという人も少なくはない。導入されても普及に時間はかかりそうだ。しかし「男性専用車両に乗る」という選択肢が増えるだけでも痴漢・冤罪問題解決への進展といえるのではないだろうか。