なぜ最近の採用担当者は夢を語らないのか? きちんと口説かれて入社した人は頑張る

最近、世の中に「口説かない採用担当者」がじわじわと増えています。入社して欲しい応募者を口説くと、すぐに「オワハラ」(就活終われハラスメント)と呼ばれたりするものですから、内定者に対し「どうぞ心ゆくまで就職活動してください。その上で当社を選んでくださればうれしいです」くらいのことを言って、後は受け身なのです。

表面的には、個人の意思を尊重しているように見えます。もちろんすべて悪くはない、ある意味いいことではあると思うのですが、実はそういう会社は働きやすさという点においては要チェックだと私は思います。その理由について述べてみたいと思います。(文:人材研究所代表・曽和利光)

会社の未来を信じられないからなのか

未来を信じることができれば口説ける

未来を信じることができれば口説ける

採用担当者が口説かない理由の一つは、自分自身が会社の未来を今一つ信じていないからです。未来の出来事や夢は、未だ実現していないものという点においては嘘と紙一重。信じていない未来像を堂々と語れば嘘になるので、誰もやりたくはありません。

しかし、自社の未来の成功を心から信じているのであれば、応募者に堂々と夢を語り、堂々と誘うはずです。つまり、夢を語って口説かないのは、優しさなんかではなく、嘘つきになりたくない責任逃れであるという場合があるのです。