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「何を言っても否定される」圧迫面接は誰が得するのか 自分から「ブラック企業です」と言っているようなものでは

面接担当者が、わざと就職希望者に嫌なことを言ったりして、相手の反応を見ることを圧迫面接という。

有り体に考えれば、面接時にストレス耐性をチェックして、簡単に辞めない人材かどうかを見極めるために行うものなんだろう。たしかにまあ、ちょっと嫌なことがあったらすぐ逃げ出す人材なんて、どこの企業も雇いたくない。

しかし、それをわざわざチェックするというのも、なんだか世知辛いというか、人材を使い潰す前提に見えるというか、いやらしい話である。(文:松本ミゾレ)

「圧迫やるところはストレス多いから、それに耐えられる人かをみている」

圧迫面接、百害あって一利なし?

圧迫面接、百害あって一利なし?

先日、ガールズちゃんねるに「圧迫面接された事ありますか?」と題されたトピックが登場した。実際に、過去に圧迫面接を経験したことがある人々の声がいくつか寄せられている。早速、印象的なものを紹介させていただきたい。

「10年以上前だけど、何を言っても否定された。後で同期に聞いたらその子も圧迫面接されてた。もちろんブラックでした」
「家族が工場で働いていますが、それを馬鹿にされたことならあります」
「新卒の時に受けた大手のホームセンターが圧迫面接でした。内容は忘れてしまったけど。でも、圧迫やるところはストレス多いから、それに耐えられる人かをみている。なのでブラック企業ですと言っているようなものです」

こんな感じで、結構苦労をしている人は多いようだ。気になるのは、具体的なエピソードを語っている声の多くが、面接に出向いた会社をブラックだと言及している点。中には会社名を挙げる人もいたほどだ(さすがにこちらのコラムでは取り上げないけど)。

「圧迫面接=ブラック」だとしたら求職者は避ければいいだけ

圧迫面接をする=ブラックと必ずしも言い切れるわけではないが、だが冒頭で触れたように、何故面接でストレスをかけるのかと考えてみると、そもそもその職場では、ストレス耐性がないとやっていけないから、と考えるのが普通だろう。

もちろん、中には面接では良い顔をして人材を油断させ、いざ入社したら地獄を見せるようなホンモノのブラック企業もあるだろう。しかし、面接の段階で入社を希望する人々を萎縮させるような職場は、入社後、良い気分で働けるとも思えない。

そういった意味では圧迫面接って、目に見えた地雷のようなもので、発見したら近づかないでおくという対処を取ることができるだけ、良心的なのかもしれない。

大体にして今の時代、圧迫面接なんかやってしまえば、どんな大手でも匿名掲示板やSNSでボロクソに書かれてしまうというリスクがある。企業にとってはメリットよりもデメリットの方が大きい。

となると、今に至ってもまだ圧迫面接をしているような企業は、周囲の意見が耳に入りにくい、時代錯誤な社風の職場である可能性が高いと言ってもいいだろう。これは逆に言えば、就活をする人々にとってはいい目安だ。圧迫面接をするような企業とは、縁がなかったものだと割り切って気持ちを次に切り替えればいいのだから。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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