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第一志望はマスコミ業界、でも実際に内定が出たのは…… 売り手市場でも「志望業界に決まった」学生は2割程度

就職活動はやってみないと分からない。2018年の就活は「空前の売り手市場」と話題になったが、学生が当初志望していた業界と、実際に決まった業界ではズレがあるようだ。人材会社のディスコは11月22日、2018年度の採用・就職活動に関する調査結果を発表した。

調査は、2018年卒業予定の学生を対象に2016年11月から2017年10月まで計11回実施。1回平均1266人からインターネットで回答を得ている。(文:okei)

なんだかんだで銀行、IT業界に行く学生が多い模様

職活動前の志望業界と就職決定業界の比較

職活動前の志望業界と就職決定業界の比較

学生の志望業界の変化に注目してみると、当初の志望通りの業界に決まった学生は多くはない。就職活動の解禁前である昨年11月時点のプレ期では、文系の学生が志望した上位業界は次の通りとなる。

1位「マスコミ」(10.3%)
2位「銀行」(10.1%)
3位「官公庁・団体」(9.2%)
4位「運輸・倉庫」(7.4%)
5位「ホテル・旅行」(5.7%)

一方、文系学生が今年10月時点で就職先として決定した業界は、以下の通りだ。

1位「銀行」(8.6%)
2位「情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト」(7.4%)
3位「官公庁・団体」(6.9%)
4位「運輸・倉庫」(6.3%)
5位「建設・住宅・不動産」(5.7%)

メガバンクが軒並み採用数を減らしたものの、業界としての採用規模は大きく、前年に引き続き決定業界のトップになった。当初の志望1位だった「マスコミ」や人気が高い「ホテル・旅行」は、採用人数が少なく、10位内にも入っていない。

10月に、みずほフィナンシャルグループを始めとした3メガバンクが「大規模な業務削減、構造改革に乗り出す」と発表されたものの、業界全体としてはまだまだ多くの新卒を採用しているようだ。

理系は「水産」など専門分野を希望するも、トップはIT

一方、理系学生の昨年11月時点での志望上位は、下記のような業界だ。

1位「水産・食品」(15.4%)
2位「医薬品・医療関連・化粧品」(13.1%)
3位「素材・化学」(9.9%)
4位「電子・電機」(5.5%)
5位 「情報・インターネットサービス」と「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」が同率(4.7%)

やはり自分の専門分野を就職先として考える傾向が強い理系だが、実際の決定先は下記の通りとなった。

1位「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」(11.8%)
2位「医薬品・医療関連・化粧品」(10.6%)
3位「電子・電機」(9.4%)
4位は「自動車・輸送用機器」(7.7%)
5位「素材・化学」(7.5%)

最も多いのは「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」で、理系の1割以上を占めている。同業界は、文系でも前年21位から2位へと大幅に順位を上げており、文系理系に関わらず採用意欲が高いことがわかる。

志望先変更が不本意もと限らない

昨年 11月時点の第 1 志望業界と、実際に就職先として決めた業界が一致する率は24.8%だった。実態として、4人に3 人は就職活動中に志望を変えて決定に至っている。

しかしとにかく内定をもらって就職しなくてはならない中では、採用に意欲的な企業に惹かれることもあるだろう。志望先変更が不本意もと限らない。同調査でも、「就職活動を進めるうちに就職先として意識していく学生が多かったのだろう」と分析していた。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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