若い男性の子育て意識が高まる一方、イクメンは出世しない現実も?「イクメン」にまつわる世の中の実態まとめ | キャリコネニュース
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若い男性の子育て意識が高まる一方、イクメンは出世しない現実も?「イクメン」にまつわる世の中の実態まとめ

「イクメン」という言葉が叫ばれて久しいが、妻側が一方的に育児を行う「ワンオペ育児」という言葉で女性たちの不満が爆発しているところをみると、男女が共同で育児に取り組むことが、十分に浸透しているとはいい難い。

一昔前に比べ、社会制度や男性自身の意識にも変化がみられるのは明らかだが、実際、現代の「イクメン」を取り巻く環境はどのようなものなのだろうか。今回は、「イクメン」にまつわる世の中の実態をまとめてみた。

20代独身男性の7割以上が「育休を取りたい」 イクメン意識の高まりに比例しない制度取得

いっそ専業主夫と結婚したい……。

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婚活アプリのマッチアラームが20代から30代の独身男性に「将来、子どもができたら育児休暇をとりたいか」を聞いたところ、20代男性では7割超の人が「育休を取りたい」と回答した。

しかし、イクメン志向の独身男性は多いが、実際の取得率はわずか2.3%にとどまる。アンケートでも年代が上がるにつれ、育休取得への意欲が減少していた。年を取るにつれて、「家族を守るためにお金が必要」という現実的な意識が「イクメン」への意欲よりも勝っていくのかもしれない。【詳しく見る】

人気漫画家の「イクメンが出世するのは難しい」発言に、「時代遅れ」とネット炎上

人気漫画『島耕作』シリーズで知られる漫画家の弘兼憲史さんが、以前、コラム記事内でイクメンを批判し、話題となった。

記事内では、イクメンが、会社でも仕事ができて出世するという話は「現実には難しい」と指摘。例えとして、重要案件で発生した緊急会議に部下を招集した時に、子供の誕生日を理由に断られたら、「僕はその部下を仕事から外しますね」と語り、ネット上では「時代遅れ」と炎上した。

ただ、批判されたネット記事に未掲載の部分で、弘兼さんは、イクメンに対する認識に「世代間の差」があるとも認めている。【詳しく見る】

20代・30代男性の約4割「出産には夫が立ち会うもの」と認識  「家事・育児分担」や「イクメン」が浸透か

「夫婦関係調査2017」の調査によると、「出産には必ず夫も立ち会うものだ」と思っている人は、女性より男性に多く、特に20代、30代の若い男性にその傾向が強いことがわかった。

理由について、共働きが一般的になり、「家事・育児分担」や「イクメン」の浸透が進んでいることが挙げられている。立会を希望する男性からは「夫婦が一緒に子育てをする意識を高めたい」等といった意見が出ており、こうした傾向は今後も強くなっていくとみられる。【詳しく見る】

「残業が美徳なんて時代遅れ」「イクメンになって歴史を変えて」 全日本育児普及協会の佐藤会長がこれからの父親を語る

「イクメン」という言葉が人口に膾炙(かいしゃ)し久しいが、父親の子育てには、様々な障壁があり、男性の育休取得率も低い。NPO法人「全日本育児普及協会」会長の佐藤士文さんは、「男性が育児に参加するためには長時間労働を削減が必要だが、日本では未だに残業するのが良いという職場が多いことが問題」だと語る。

こうした意識が残っているだけでなく、おむつの交換台が女性トイレにしかないなど等、施設面での課題も山積している。佐藤さんは、男性達に、自ら歴史を変える努力をするよう呼びかけている。【詳しく見る】

説得力満点! イクメン夫を持つ、小島慶子さんが語る「イクメンが何かって決めなくてもいい」に激しく同意

以前、情報番組「あさイチ」(NHK総合)で、「イクメンプレッシャーに悩む父親たち」に向けて小島慶子さん(43)が語った内容がネット情で話題となったことがあった。

小島さんは、「イクメンにならなくては」とプレッシャーを感じている男性に対し、「イクメンは何かって決めなくていい」とアドバイス。「あるべき親像」に縛られ苦しめられなくていいと指摘した。「夫婦の形」は自分たちで決めていいという意見にネットでも賞賛する声が相次いだ。【詳しく見る】

「イクメン」を選択する自由がある世の中を!

「イクメン」という言葉は広く浸透しているものの、世代間の意識の格差や世間からのプレッシャーによって、意識面でも制度取得や施設面でも、まだまだ不十分であるのが「育児を積極的に行う父親」を取り巻く環境だ。

「イクメン」が正しい、正しくないではなく、夫婦で共に育児していきたいと考える人たちが、社会全体からサポートされるような選択の自由が持てる世の中を皆で目指していきたいところだ。

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