閉店を告げに行ったら「何だ? そんなに邪魔かよ!」とお客様に詰められた話 | キャリコネニュース
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閉店を告げに行ったら「何だ? そんなに邪魔かよ!」とお客様に詰められた話

仕事には、お客様からのクレームがつきものです。もちろん、こちらが悪い場合はしっかりとした謝罪と対応が必要ですが、お客様が間違っている場合は何となく気まずい雰囲気にもなります。

これは私が勤めていた居酒屋での話です。居酒屋には食事だけして帰るというお客様は少なく、お酒を飲んで話し込み、平均2~3時間ほど滞在します。長いと5時間以上滞在するお客様もいます。

「客がまだ話してんのに、さっさと帰れってか?」

1127nineある日、朝5時まで営業する店のシフトに入ると、日付が変わった午前0時ころ、男性のお客様が2人で来店しました。閉店まで実に5時間近く、飲んで話し込んでいました。「男2人でよくここまで話すことがあるな」と、不思議に思うほどでした。

そして閉店時間になったので、私は「お客様、恐れ入りますが閉店のお時間です」と声をかけに行きました。すると、1人の男性から「あぁ、わかりました」との返事が。しかし、それから5分経っても10分経っても、この男性2人は帰る気配すらありません。

どうしたものかと思い、再度閉店を告げに行くと、もう1人の男性が声を荒げます。

「客がまだ話してんのに、さっさと帰れってか? なんだよそれ?」

しかし、もう閉店時間は過ぎていますし、店の都合を言えば、ビルのテナントなので決まった時間内に営業を終わらせなくてはいけません。黙って立っていると、

「何だ? そんなに邪魔かよ! あぁそうかい。帰ればいいんだろ! 帰れば!!」

と吐き捨てるように言われました。「いや別に邪魔とかじゃなくて、もう閉店なんで」と言う間もなく、お客様は退店していきました。

お酒が入って楽しい気持ちになり、時間を忘れるのはわかります。ただこんな感じで言われると、「それなら最初から24時間営業の店に行って下さいね」という気持ちになってしまいます。酒宴の多い季節になりますが、みんなで楽しくしたいものですね。

「何か変なの入ってない?」にゾッとする

今度は、ファミレスに勤めていた友人から聞いた話です。50代くらいの男性のお客様が「ミートパスタ」を注文しました。友人は、パスタとともに粉チーズとタバスコを提供して厨房に戻ったところ、お客様にすぐに呼び戻され、こう言われたそうです。

「このパスタさぁ、何か変なの入ってない? パスタが伸びるんだけど…」

飲食店に勤めるものとしては、この手の意見は大きな問題に発展する可能性があるため、本当にゾッとするのです。材料が痛んでいるとか異物が入ったとかとなると、店の営業にも影響が出ます。

しかも、注文の品はミートパスタですから、伸びる材料は入っていません。「時間が経ったラーメンのように、麺が伸びきっているという意味なのか」など色々と考えをめぐらせた末に、友人はふと気がつきました。

「あの、お客様。恐れ入りますが…。粉チーズ入れました?」

チーズは溶けると、当然伸びますよね。こういったことを指摘するのは、店員としては何となく気まずいです。「お客様、あなたが間違ってますよ」と言っているようなものですから。ただ、この方はそれでは気がつかないのか、引き下がりません。

「いや、おかしいでしょ。だから何でパスタが伸びんの? おかしくない!?」

結局、店員は黙るしかない

友人は「いえ、ですから」と、チーズは熱で溶けると伸びるものだと何度も説明し、ようやく分かってもらえました。お客様も気がついたとき、さすがに気まずかったのか、

「あぁ、そっか。まぁ、そういうことは早く言ってもらわないとさぁ。何か、変な感じになっちゃうよ…」

と言ったそうです。これには友人も何も答えられず、お客様はドリンクバーの注文があったにもかかわらず、グラスの半分しか飲まずに早々に店を後にしたそうです。

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