ホッピー採用ページの「素手でトイレ掃除」が話題に 「不衛生」「さすがに食品企業がこれだと気分は良くない」 | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

ホッピー採用ページの「素手でトイレ掃除」が話題に 「不衛生」「さすがに食品企業がこれだと気分は良くない」

トイレ掃除をすると謙虚になり、心が清らかになるといった精神論は、古くからある。根性論とも見られるそれは、古い体質の企業が取り入れていると思われてきた。

こうした中、清涼飲料水「ホッピー」を販売するホッピービバレッジの採用ページが波紋を広げている。同社は「人財教育」の一貫に「環境整備」を掲げ、

「幸せな人生の実現のためには、心磨きが必要ですが、心を直接磨くことはできません。環境は、心の鏡です。心の鏡である、環境を磨くことで心を磨くことができます」

と、掃除の大切さを訴えるのだが、ここに、膝をついて雑巾がけする社員と素手でトイレ掃除をしているように見える社員の画像が載っている。良く見ると手元が黒く、ゴム手袋などを装着しているようだが、ネットでは「不衛生だ」と拒否感を持つ人が多い。

現在、同社3代目の社長を務める石渡美奈氏は、2010年に40代の若さで社長に就任し、若い人のホッピー需要を作り出すなど率先して改革してきた人だ。このため、今回の件でネットでは「優秀な女性社長というイメージだったけど残念」と、精神論を重視する様子にがっかりする声も出ている。

社長は10年以上前からトイレ掃除に傾倒「トイレ掃除が問題から逃げない強い心育てる」

同社採用ページに掲載された画像のキャプチャ

同社採用ページに掲載された画像のキャプチャ

社長のブログを見ると、少なくとも10年以上前にはトイレ掃除に傾倒していたことが分かる。2007年4月に投稿された記事「トイレ掃除」は、本人が参加した研修でトイレ掃除の効用を学んだという内容で、

「トイレ掃除が、問題から逃げない強い心を育てるとは……」
「この一年をかけて、トイレ掃除をマスターすることを決意」

と、感銘を受けた様子だった。一緒に参加したもう一人の社員は、研修で学んだ100個のうちの数個にトイレ掃除に関する物をいくつか挙げていたが、「問題の核心を突くため、素手でトイレ掃除」「トイレの水も飲める」と書いている。

同年5月の記事「トイレ掃除研修」では、自社で社員と共にトイレ掃除を行ったことが記されており、

「2時間、素手で必死に磨いた。一人だったら、できなかったかもしれないけれど一緒にやってくれた社員がいたからできた」
「みんな目がキラキラ輝いていた」

などと振り返っていた。

津田大介「ドン引きしたのでもう今後飲むのやめようと思う」

採用ページの写真や社長のブログを読んだ人からは、「不衛生だ」「さすがに食品企業がこれだと気分は良くないですね!」と、嫌悪感溢れる感想が上がっている。会社の方針に全面的に賛同する人はごくわずかだ。

ジャーナリストの津田大介さんは自身のツイッターでこの件に関し

「ホッピーは味も好きでホッピーがあるところでは基本ホッピーしか飲んでなかったけど、ドン引きしたのでもう今後飲むのやめようと思う」

とツイート。他の人からも「あんなハッピーな飲み物を作ってるところは労働者もハッピーに扱ってくれてると思いたかったよ」などの声が出ていた。

素手のトイレ掃除はイエローハット創業者の鍵山秀三郎氏が長年続けていて、同氏が相談役を務めるNPO法人「日本を美しくする会」が推進・普及活動を行っている。昨年12月には、埼玉県熊谷市の公立中学校で1・2年生と保護者、教職員らが素手でトイレ掃除をしたことが報道され物議を醸していた。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 「車で甲子園に連れて行ってくれた友人にガソリン代を請求された」 不満を漏らすスレ主に「言われる前に出せ」と非難殺到
  2. 全国チェーンが「脱・東京発信」で売上伸ばす 地域密着で「資源」発掘し磨き上げ
  3. 「お前は客じゃない!」外資系企業の支配人がクレーマーを一喝 「お客様は神様」ではスタッフを守れない
  4. USJ、ハロウィンアトラクション高額転売で「転売チケット利用不可」ツイート 「QRコードを無効化している」と警告
  5. 「『箸がきちんと持てない=育ちが悪い』っていう風潮ムカつく」 ネットで議論、「正しい持ち方に直せばいいだけ」という声も
  6. 子猫が海に投げ捨てられた!? 砂浜でビニール袋に入った3匹を拾い、保護した釣り人YouTuberに話を聞いた
  7. 今あらためて読んでおきたいWELQのトンデモ記事 「鬼門を開けてパラレルワールドに行く方法」という完全オカルトものも
  8. 竹中平蔵氏「生産性の低い人に残業代出すのおかしい」 高プロのニーズは一体どこにあるのか
  9. 失言の連鎖に「炎上聖火リレー」の声も 二階氏の五輪ボランティア辞退は「瞬間的」、経団連会長の「SNSは怖い」に反発相次ぐ
  10. ユーチューバーになったハローキティに「声が違う」「目が怖い」の声も キティ本人は「声はまだ本調子じゃない」と釈明

アーカイブ