女性の9割「困った上司」と働いた経験あり 「クセを把握し分析」「なるべく飲みにいく」などあの手この手で対策
エン・ジャパンは5月15日、「上司」に関するアンケートの結果を発表した。調査は今年3~4月に、同社が運営するインターネットサイト「エンウィメンズワーク」上で実施。480人の女性から回答を得た。
「上司との関係性やマネジメントが仕事に影響すると思うか」と聞くと、「かなり影響する」「多少影響する」の合計が98%となった。
また「良い上司に出会ったことがある」人は78%だが、「困った上司のもとで働いたことがある」人は94%。上司に恵まれなかった経験のある人が、圧倒的に多いと分かった。
困った上司「人によって態度が違う」「その時々で指示が変わる」
「困った上司」と感じるポイントを聞くと、上位3つは「人によって態度が違う」(47%)、「気分に浮き沈みがある」(38%)、「その時々で指示がかわる」(33%)となった。特に20代は「気分に浮き沈みがある」(46%)上司に困った人が突出して多く、40代は「責任感がなく人のせいにする」(33%)上司を嫌がる割合が、他の年代より10ポイント以上高かった。
困った上司との関係を円滑にするために工夫したことを聞くと、
「その人の性質やクセを把握し、どうすれば納得してくれやすいかなどを分析して、お礼を忘れず、仕事がスムーズに運ぶように大事な案件は先輩と一緒に進めるなど、工夫した」(35歳)
「つかず離れず距離を置きながら、実績を積み上げていくことを考えた」(43歳)
という声が上がった。中には「仕事上うまくいかない上司となるべく外で飲みに行ったり、旅行に誘ったりして、その人を理解し、良い関係性を築くように心掛けた」(28歳)と、プライベートを活用して親交を深める人もいた。
良い上司「部下のミスは自分の指導不足と受け止める」「子育てと仕事の両立に理解示す」
一方、「良い上司」と感じる点ベスト3は「信頼できる」(51%)、「尊敬できる」(38%)「仕事に対する責任感がある」(37%)。
年代別に見ると、20代では「仕事に対する責任感がある」(42%)が1位で、「良い所や頑張りを認めてくれる」(33%)点を「良い」と感じる割合も、他の年代より10ポイント以上高くなっていた。
良い上司だと感じた具体的なエピソードには、
「部下のミスは自分の指導が悪かったせいだと、一緒にミスの原因を探し、改善策を徹底的に話し合って考えてくれた」(26歳)
「子育てと仕事の両立に理解を示してくれた。子どもの急な体調不良のときなどに、仕事のフォローや時間的な融通などの協力をしてくれた」(33歳)
などの声が寄せられた。