妻の8割が夫の家事に不満 特に”食器洗い”が鬼門「泡の洗い残し。やり直させた」「シンクに水滴がはねている」
ライオンは6月21日、「夫婦の家事に関する調査」の結果を発表した。調査は、結婚して共働きをしている30~40代の男女計500人(男女それぞれ250人)から回答を得た。
夫の家事について「不満がある」「たまに不満がある」と回答した妻は合計78.8%。約8割は、夫の家事に対して何かしらの不満を持っているようだ。
夫の半数が、やりたくないのに「家事しようか?」と気遣うフリをしたことがある
妻に「夫の家事」に対する不満の中身を聞くと、特に「食器洗い」に関するものが多かった。「シャワーにして洗うため、シンク周りに水滴が沢山はねている」(49歳・山梨県)、「洗い流したあとに泡が残っていたので、すすぎ直しさせた」(32歳・東京都)など、家事の雑さを指摘する声のほか、
「水を出しすぎていて『水道代がもったいないよ』と伝えるとすぐに水を止めてくれるが、数秒後には忘れてまた水を出しっぱなしにする」(33歳・沖縄県)
「油物はお湯で洗ってほしいと伝えたが、あまり聞いてもらえなかった」(39歳・静岡県)
という声も上がっていた。一方、夫に「家事をしたくもないのに『やろうか』など妻を気遣うフリをしたことがあるか」聞くと、48.4%が「ある」と回答。「妻の機嫌が悪く、居心地が悪いために言ってみた」(45歳・大阪府)という人が多かった。
また「家事をやろうとしたが断られたことがある」と回答した人の中で、気遣うフリをしたことがある人は74.5%。断られたことがない人と比べると42.9ポイント高い。これについて調査元は
「夫側は夫側で、いざ家事をやろうとした時に妻から『自分でやるからいいよ』などと断られてしまうと、やる気を失い、『やろうという姿勢だけ見せとけばいいか』とふてくされてしまうのかもしれません」
とコメントしている。
買い出し・洗濯は妻がやりたい 夫に任せると「余計なもの買う」「シワを伸ばさない」
妻に「夫にしてほしい家事」を聞くと、上位3位は「ゴミ捨て」(69.6%)、「風呂掃除」(64.8%)、「食器洗い」(40.8%)となった。
「(ゴミ捨ては)重たいので男の人にしてほしい」(30歳・大阪府)
「(風呂掃除は)重労働だから」(32歳・神奈川県)
などの声が寄せられている。
妻が「自分でやりたい家事」は「日用品などの買い出し」(46%)、「洗濯」(41.2%)、「料理」(37.6%)だった。日用品の買い出しを夫にさせると「余計なものを買ってくるから」(36歳・山形県)、洗濯させると「シワを伸ばさないから」(43歳・愛知県)という理由が、最も多く挙げられた。
ただ、夫に聞いた「自分でやりたい家事」も、「ゴミ捨て」(56.4%)、「洗濯」(45.2%)、「日用品などの買い出し」(40%)と、洗濯と日用品の買い出しを希望する声が多かった。
全体的に見ると「力仕事は夫に頼りたいが、こだわりがあったり細やかな配慮が必要だったりする家事は自分でやりたい」と考えているようだ。調査元は「こういった細かい点で、夫の家事に対する不満が溜まっていくのかもしれません」と推測している。