2018年度新入社員、課長以上に出世したい女性が4割超 約半数はLINEを業務で使いたくない
産業能率大学は6月14日、「2018年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。調査は今年3月から4月に実施し、新入社員の男性323人、女性122人の計445人から回答を得た。
女性に目標とする役職・地位を聞くと「課長以上(社長、役員、部長、課長)」を目指すという回答が41.1%となり、2000年以降で最高水準となった。役職別に見ると「課長クラス」は、昨年比8.2ポイント増の15.6%という結果だった。
女性の管理職への昇進意欲が高まっており、2000年度には約75%もあった「地位には関心がない」という項目が56.6%に減少した。
年金を老後の収入として期待していない人が6割以上
LINEなどのメッセージアプリを業務においても使用したいかを聞くと、「使用したい」(50.7%)、「使用したくない」(49.3%)でほぼ二分された。男女別で見ると、男性は「使用したい」(52.3%)の方が、女性では「使用したくない」(53.7%)の方が若干多く、男女でメッセージアプリの使用に関する考え方の違いが見られた。
使用してもよいと思う用途を複数選択で聞いたところ、「スケジュールの調整(社内)」(82.2%)が最も多く、「遅刻の連絡」(58.7%)、「打ち合わせ(社内)」(46.2%)、「欠勤の連絡」(45.8%)と続く。
業務で使いたくないという人にその理由を聞くと、「プライベートで使うものだと思っているから」(83.1%)、「相手に失礼だと思うから」(44.3%)、「アカウントを知られたくないから」(35.2%)の順に多く、仕事とプライベートはきっちり分けたい、マナーを遵守したいといった意見が相次いだ。
急速な少子高齢化により、年金支給額の減少や支給開始年齢の引き上げなどが予想されている。こうした中、「将来の年金は老後の収入として期待できるか」を聞くと「期待していない」と「どちらかといえば期待していない」が合わせて62.6%に上った。
多様な働き方が推進される中、副業ができる制度があった場合、利用したいかの質問に対しては「利用したい」(26.6%)「どちらかといえば利用したい」(30.0%)となり計56.6%から副業をしたいという声が寄せられた。