「活動がきっかけで、会社の副業が解禁になった」CtoCサービス「タイムチケット」の表彰イベント「タイムチケットアワード2018」開催
グローバルウェイの運営するCtoC事業「タイムチケット」の表彰イベント、「タイムチケットアワード2018」が7月21日、東京・永田町のGRIDで行われた。
タイムチケットは、個人が空き時間を30分単位で売買できるサービス。サービス開始から4年経ち、現在のユーザー数は約11万人を超える。昨年の第一回アワードに続き、今年は「カテゴリー優秀チケット賞」「最優秀ゲスト賞」など、7種類の賞が合計54人に贈られた。
グランプリに輝いたのは、「【副業元年到来】2018年即日稼ぐ!副業スタートアップ講座」というチケットを提供する「ゆっけ」さん。昨年のグランプリである加来幸樹さんから記念の盾が手渡された。
「お金のための仕事は1日4時間。それ以外は地方創生などに使えるようになった」
イベントでは表彰のほか、タイムチケット出品者6人によるトークイベントも開催された。サービスを使い始めたきっかけや、タイムチケットが自身のキャリアに与えた影響について語った。
現在大学院で心理学を専攻し、「心理学系家庭教師が勉強の教え方教えます!」など7種類のチケットを販売する糸原絵里香さんは、アルバイトとして始めたのがきっかけだという。「普段自分では会えない人と会って深い話が聞けるので、今後のキャリアの糧になると思う。学生の人にこそやって欲しい」と魅力を語る。
1年前にフリーランスとして活動を始めた「こういち」さんは、経験を活かし、フリーランスとして働くノウハウを伝えるチケットなど4種類を販売している。多数の相談経験を積み、最近はより早くアドバイスできるようになったそうだ。時間あたりの単価が上がったことで、「今、お金のための仕事は1日4時間。それ以外の時間は地方創生などに使えるようになった」という。また、
「愛知県の実家に、年に4~5回帰れるようになった。盆と正月にしか帰らない生活がいかに間違っていたか感じるところがあった」
と、生き方の価値観も変わったようだ。
「今年は非対面の取引が増加。タイムチケットを世界一のコミュニティを持つサービスにしていきたい」
昨年グランプリを受賞した加来さんは、タイムチケットでの活動がきっかけで、所属する会社の就業規則が変わったという。
「僕の会社が副業禁止だったこともあって、寄付率100%で活動を続けていたのですが、『こういう活動をしている奴もいる』というのが一つのきっかけとなって、去年から副業解禁になりました」
事業を統括する山本大策氏によると、タイムチケットの取引額は現在、昨年の同時期比316%増加しているという。「カフェなどで対面して売るチケットが多かったのが、ラインの通話など、非対面の取引が増えてきた」と傾向を語る。
7月半ばからはコンビニ決済が可能になった。割引クーポンの発行やポイントバック制度などと合わせ、使いやすさも改善を続けている。山本氏は
「タイムチケットはオンライン・オフラインのコミュニティが盛ん。この1年でイベントを9回やって、フェイスブックグループも非常に多くの人が参加している。アンバサダーによる自主的なイベントもある。今後は世界一のコミュニティを持つサービスにしていきたい」
と意欲を語った。