大学生の半数が「キャラクターを使い分けている」と回答 自分らしくないキャラを演じている学生も約4割
東京広告協会は12月3日、大学生の「人間関係とキャラクター」についての調査結果を発表した。調査は今年7月、青山学院・駒澤・上智・専修・千葉商科の5大学1000人を対象に実施した。
大学生の37.5%は「グループごとではないが、いくつかのキャラクターを使い分けている」と答え、15.5%は「グループごとにキャラを使い分けている」と回答。計53%はキャラを使い分けていることが明らかになった。また、「自分のキャラ作りは成功していると思う」と答えた人は93.2%に上っている。
キャラを使い分ける目的のトップは、「自分の立ち位置を作るため」(48.9%)。2番目に多かったのは、「周りの人に歩み寄るため」(34.5%)、3番目は「より多くの人と安定的な関係を築けることに魅力を感じる」(32.1%)だった。
「キャラを使い分けるのは自然なことだと思う」が約8割に上る
キャラクターに関する考え方を聞くと、73.5%は「キャラを使い分けることは昔からあった」と回答。「キャラを使い分けることは自然なことだと思う」も76%に上った。
また、57.2%が「キャラは性格の一部だと思う」、57.3%が「キャラは個性の一部だと思う」と回答しており、学生にとってキャラの使い分けは演出ではなく、自分の一部ととらえていることがわかる。
キャラを使い分ける学生に「キャラは自分らしいか」と聞くと、61.7%が「自分らしいキャラクターが多いと思う」と答えた。一方、「自分らしいキャラは半分くらい」という人も33%、「自分らしいキャラは少ない」という人も5.3%いた。自分らしくないキャラを演じている学生も少なくないようだ。
また、「自分は気を遣う方だと思うか」を質問すると、「そう思う」と答えた大学生が81.1%に上った。処世術について聞くと、「グループの様子を伺い相手に合わせて話す量や内容を変える」(167人)、「相手の目を見てしっかり話を聞く」(165人)、「気持ちを察したり、意見を否定しないこいとで相手に安心感を与える」(157人)などが挙がった。
「円滑な人間関係の維持に必要なこと」には、「細かなことに気配りできる力」(61.7%)が最も多く、「相手の話を傾聴する力」(60.9%)、「空気を読む力」(60.5%)、「人を観察する力」(59.0%)が続いた。