70歳定年「延長し過ぎ」4割 「世代交代が進まない」「体力や健康面で、働き続けているイメージがない」
エン・ジャパンは1月18日、定年延長に関する調査の結果を発表した。調査は「ミドルの転職」を利用している35歳以上のユーザー970人を対象に実施した。
高年齢者雇用安定法の改正により、定年が65歳から70歳に引き上げられる可能性があるが、定年延長に賛成する人は83%に上った。
「年金減額の可能性」「働き続ける将来を考えると気分が落ち込む」
70歳という年齢が妥当だと思う人は48%、延長しすぎだと思う人は43%だった。延長しすぎだと思う人からは、
「世代交代が進まないと思う」(32歳男性)
「体力や健康面で、働き続けているイメージがない」(44歳女性)
「働いているうちは年金がもらえなかったり減額されたり、給与もこれまでと同じ額はもらえないと思うと、不安」(55歳男性)
といった声が寄せられた。
定年延長のメリットとしては「定期収入を得られる期間が延びる」(71%)、「社会参加を継続できる」(57%)、「仕事のやり甲斐が生きがいにつながる」(46%)の順に多かった。逆に、デメリットは「年金減額の可能性」が44%で最も多く、2番目は「健康上の不安がある」(39%)、3番目は「長年働き続ける将来を考えると気分が落ち込む」(18%)だった。
また、67%の人が「定年延長はキャリアプランを見直すきっかけになる」と回答。具体的には「これまでの経験が活かせる別企業への転職を検討する」(49%)、「新しい経験が積める別企業への転職を検討する」(37%)といった声が上がった。