体罰動画騒動で武井壮「学校で教師・生徒から暴力を受けた皆さん、経験談を教えてください」解決策を模索
都立町田総合高校で撮影された体罰動画が1月下旬、話題になった。ネットで拡散された動画では挑発を受けた教師が生徒を殴る様子が収められているが、撮影者とみられる生徒の「ツイッターで炎上させようぜ」という声も入っており、物議をかもした。
これを受けタレントの武井壮さんは28日、自身のフェイスブックで学校での暴力経験に関するエピソードを募った。武井さんは「学校での教師からの暴力、生徒からの暴力を経験したことのある皆さん」と呼びかけ、
「実名では難しいかもしれないけどその経験談をこちらのコメントに書き込んで頂けませんか? 『私の友人が』『私の同僚が』でも結構ですので」
と投稿した。内容は「生徒側の暴力行為や無法な振舞い」「教師側の暴力行為や嫌がらせ」「学校や保護者の方の理不尽な対応」など、教育現場で起こった暴力・理不尽な行為であれば加害者の立場は問わない。またこうした問題の解決策も募集している。
「どこかひとつの学校で暴力根絶のモデルケースを作れるよう掛け合いたい」
同投稿は、すべての暴力行為を教育現場からなくすためのきっかけになることを願ってのことだという。さらに、どうすれば教師が安心して働けるかなどを考える一歩となれば、としている。
寄せられたコメントをもとに、自身のサイト上でシンポジウムを開きたいという。さらに、
「どこかひとつの学校に絞って暴力根絶のモデルケースを作れるよう掛け合ってみたりできないか教育関係者と話していこうと思います。全体を変えるのは難しいけど、ひとつのモデルケースが変えることは大きいと思うんです。学校の姿はその国の未来です」
と記している。
教師の暴力肯定派が多いのは、「自衛としての暴力を認めろと叫ぶ人が多い」から?
この問題について武井さんは23日からツイッターで「誰が擁護しようがオレは絶対に体罰なんか認めねえわ」と体罰を否定していた。当該生徒・教師については「擁護する理由なんか1つもない、先生は悔しかっただろうし怒りもあっただろう」というが、
「暴力で抑えたって、相手を傷付けて更に自分自身の人生も傷付けるんだよ」
「周りの誰もが暴力以外の方法で制止できない現場を変えるために、変えなきゃいけないものが沢山ある、理想じゃなく現実として」
と変革が必要だと投稿した。以降、連日体罰を否定する投稿を行っているが、ネット上では教師を擁護する声もあがっている。武井さんは、こうした意見が出てくる背景には、教師の体罰が禁止されたことからモンスターペアレントや暴徒化する生徒の発生に繋がっている、という考えがあると分析。
そのため「教師に自衛としての暴力を認めろと叫ぶ人が多い」のではと指摘する。しかし武井さんは、教育現場全体に問題があるとして解決策を見つけようとしているようだ。
体罰なんか最初からひたすら絶対にノーだってずっと言ってんだろ!
誰が擁護しようがオレは絶対に体罰なんか認めねえわ!!!
体罰を反対する事が偉そうな事か?人間として当たり前のことだろ?分からねえのか? https://t.co/pnXxfRC8bn— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月23日
生徒が悪かろうが、愚弄されようが、狡猾なやり方で追い込まれようが、どんな良い先生だろうが殴ったら駄目なんだ
生徒を擁護する理由なんか1つもない、先生は悔しかっただろうし怒りもあっただろう、生徒の事を思ってかもしれない、けれど殴ったら駄目だ。それ以外の方法で対応しなきゃ駄目なんだよ— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月24日
暴力で抑えたって、相手を傷付けて更に自分自身の人生も傷付けるんだよ。人間として未熟な生徒が未熟で馬鹿な方法で周囲に対して未熟な自分を誇示するようなあんな場面をさ、周りの誰もが暴力以外の方法で制止できない現場を変えるために、変えなきゃいけないものが沢山ある、理想じゃなく現実として。
— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月24日
オレは教師も生徒も上司も部下も、指導者も選手も全員暴力はNOだと常々言っている、今回も変わりはない。先生を責めてる訳で無く、先生の拳も生徒の暴言もそのほかの人を傷付ける行為全てを含めてだ。攻撃してくる相手にどう対応するか?しかし暴力で対応するしかないだろう!という声が多い事に驚いた
— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月26日
日本の法律では暴力を行使する事は犯罪だし、教育法でも暴力の行使は禁ずる事を明記している。それでもこれだけの声が上がる理由は、暴力の対抗手段を持たない教師達の尊厳と教育の現場のあるべき姿を一部の無法な生徒たちの行為が明らかに侵しはじめているからだ。しかも猛烈な悪意と勢いを伴って
— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月26日
行き過ぎた教師側の暴力行為を規制した事からスタートした健全な教育現場への歩みは形を変えて、モンスターペアレントなどの庇護のもと、暴力という抵抗力を持たない教師達の健全性を悪意を投げつける的にして生徒たちの無法な暴徒化を生んでいて、教師に自衛としての暴力を認めろと叫ぶ人が多いんだ
— 武井壮 (@sosotakei) 2019年1月26日