ブラック企業から一転ホワイトへ!? 「こんな上司欲しい」と思わせた人物とは

その会社はブラックなのかホワイトか――。会社の収益性や制度も大事だけど、経営者や上司の考え方や人間性による影響も大きいのではないか。会社は全体としてホワイトだけど、特定の職場だけブラックということもある。

そんな好例が2ちゃんねるに書き込まれ、話題になっている。1月31日に立った「【ブラック企業】会社の上司が変わった結果wwwwwww」というスレッドには、関西に本社のある会社の九州支社で働くスレ主が、営業所長が変わっただけで職場が「ブラックから一気にホワイトへ」変わったと驚いている。

新所長あいさつ「君たちの代わりなんていくらでもいる」

ブラック企業は上司次第?

ブラック企業は上司次第?

真偽のほどは定かではないが、管理職の心得として有益そうなので話をまとめてみよう。スレ主によれば前任の所長は「クソ」で、職場は残業や有休未消化が常態化するブラックな状態だったという。

「セクハラ、パワハラは当たり前。休日出勤させて社内掃除を月1でさせる、他社の営業への高圧的な態度、もう本当に同じ人類か疑うレベル」

しかし、その所長は1年半ほど前に異動し、別の上司が赴任してくる。前所長とは対照的で、誰に対しても腰が低くフランクなタイプ。叱る時も怒鳴りつけることはなく、理詰めで攻めてくる。

着任当初は「とりあえず2カ月間はこれまで通り働いて」と様子を見ていたが、それが終わると改革に着手。朝礼で社員に向けたあいさつがふるっている。

「会社にとって、君たちの代わりなんていくらでもいる。それは私も含めてです。だから私は、プライベートを非常に大事にしています。家族や友人にとって、自分たちの代わりはいない。だから、私はしっかり有給(休暇)をとります」

君たちの代わりなんていくらでもいると言われたら、「使い捨てか?」とドキッとするが、それを有休取得促進につなげるなんて、なかなか憎い演出だ。そこから新所長は、30人ほどいる全支社員と個別面談を行い、会社の問題点をリストアップし始める。

「感情論」に訴えない合理性に称賛

新所長は、人手不足を解消するために「労基、守ってます」のキャッチコピーで求人広告を出したり、社員間の連携を阻害していた前所長派の営業課長を手なずけたりと、課題を解決していく。

社員間でPCスキルに差があると知ると、「残業代は出るから」と定時後に講習を始め、毎日タイピングの時間を作るなどの工夫を重ねた。これには普段はブラック企業に容赦ないネットユーザーも、「タイプ練習で給料もらうとかありえんやろ」と驚く。

そもそも社員の意識や能力が低すぎるという声もあるが、そこをマネジメントするのも管理職の務めだ。「自主性、責任感」のような感情論に訴えずに現状を改善する「合理性」に、新所長の有能さを感じる人が多いようだ。

こうした改革の成果により職場環境は改善。有休は取れるようになり、以前は20時くらいに退社していた事務方が17時半には帰れるようになったという。この顛末にネットでは、有能な上司に飢えたような反応が目に付く。

「こんな上司欲しい」「管理能力ある管理者の話なんて初めて見たw」

ちゃんとした上司は少なく、「どこも耐えてるんじゃないのかな」という声もあるが、無能な上司に苦しんだ部下が、有能な上司になれるとは限らない。自分なりの「有能な上司」のパターンを、若いうちからイメージしておいた方がよさそうだ。

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