4月27日の「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)では、中居正広さんが読売巨人軍の原辰徳監督にインタビューした。
部下の信頼を得られるための接し方について聞かれた原監督は、選手とのコミュニケーションの取り方は昔と「全然違う」というが、「ただし求めているものは一つ」と語る。
その上で、上司に求められる心得として「素直である、朗らかである、そして謙虚である。この3つが大事だと思う」という。
「朗らかだったり素直だったりすると、人が話をしてくれる。自分も質問できるようになる。そこに謙虚さがあれば、余計に周りも自分によってきてくれる」
明るく接しやすいキャラクターでいれば、選手、部下とのコミュニケーションも活気づき、風通しがよくなる、ということのようだ。(文:石川祐介)
「好プレーもチームを育てるし、マイナスもチームの糧になる、ということが大事」
原監督は続けて、「自分がいなくても世の中は進んでいく」「人の代わりはなんぼでもいる」ということを頭に入れておくことが”謙虚さ”に生むと話す。「自分なんていなくても…」と卑屈になるということではなく、謙虚であることを意識していれば、今の環境に上手く順応することができるという。
続いて、自分の想定どおりに事が運ばないときに、リーダはどうすればいいのか、と聞かれると、
「どういう結果が出ても先に繋げられるんです。また、繋げるような環境にしなくちゃいけない。ミスが出ても小難として次に活かす。好プレーもチームを育てるし、マイナスもチームの糧になる、ということが大事」
と語った。長いペナントレースを勝ち抜くためには、必要以上に一喜一憂してはいけないようだ。
そして、リーダーが最もやってはいけないことは「ガッカリすること」だと語る。
「監督がミスをした選手を攻めるような目で見たりすることがあると、ミスをした選手は子どもじゃないんだから(言わなくても)反省している」
そこで「次に繋げる」ということを意識していくと、後々結果に繋がっていくという。
暗いニュースが多かったスポーツ界を盛り上げたい
また、読売巨人軍の監督を過去に二度も引き受け、今回で三度目の監督就任の心境を聞かれると「私が高橋由伸(前)監督にバトンを渡した時に『僕はもう帰ってこない』というものがあったんですけど、(三度目の就任は)『まさか』というのが」と、自身も青天の霹靂だったと振り返る。
さらに、今回監督を引き受けるにあたり意識したことについて、
「私が休んでいた3年間、スポーツ界に暗いニュースが多かったです。自分の中で『スポーツってこうじゃない』っていうようなものがあったんですね。だから、監督になった時に選手に『ノビノビと、ハツラツとプレーしてくれ』と」
とスポーツをする喜びを全面に出すことを選手に求めたという。これを聞いた中居さんは「(これまでよりも)監督は喜怒哀楽を表現されているように感じました」と今シーズンの原監督の変化を指摘し、納得した表情を見せた。
原監督といえば豊か過ぎる感情表現が野球ファンから注目されているが、今年はこれまで以上の喜怒哀楽を見せてくれそうだ。