新入社員の出世欲、過去10年で最低「地位に関心ない」4割 60歳を超えても働きたい人は約3割 | キャリコネニュース
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新入社員の出世欲、過去10年で最低「地位に関心ない」4割 60歳を超えても働きたい人は約3割

労働観が変わっているようです

労働観が変わっているようです

産業能率大学総合研究所は6月19日、「2019年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。この調査は1990年度から毎年行われ、今回で30回目。会社で目標とする地位に「関心がない」と答えた人は42.7%と、ここ10年で最も高くなった。

調査は今年3月下旬から4月初旬にかけて、産能マネジメントスクールの新入社員セミナー受講者を対象に実施。有効回答数は429人で、うち男性281人、女性148人だった。

許容できる残業「月10時間まで」過去最多 働き方改革の影響か

目標とする地位で最も多かったのは「部長クラス」(19.8%)。以降、「役員」(15.3%)、「社長」(10.8%)、「課長クラス」(7.5%)、「係長クラス」(3.8%)と続いた。1か月で許容できる残業時間も、「1~10時間」と答えた割合は18.3%、過去最多だった。

転勤に関する項目でも、「一度も転勤せずに同じ場所で働き続けたい」が昨年度から約10ポイント増加し36.4%と、過去最高を記録した。ワークライフバランスや働き方改革が叫ばれる昨今、新入社員の労働観が変わりつつあるようだ。

将来支給される公的年金についても聞いた。「老後の収入として期待している」と答えた人は11.7%で、「期待していない」(34.7%)、「どちらかと言えば期待していない」(33.6%)を合わせた割合は6割を超えている。昨年よりも約6ポイント増加していた。

政府は70歳まで雇用できるような制度の整備を進める方針だが、新入社員の思いとは溝がある。何歳まで働き続けたいか聞いたところ、最も多かったのは「60歳」(43.1%)。60歳を過ぎても働きたいと答えた人は32.7%と、昨年より1.5ポイント減少した。

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