【証券業界編】証券業界の労働時間の満足度が高い企業1位は大和証券「19時には退社することが徹底されている」
企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は7月10日、「証券業界の労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表した。証券業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「労働時間の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
1位は「大和証券」で労働時間の満足度評価は5点中3.85。2位以降、「野村證券」(3.70)、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」(3.57)、「みずほ証券」(3.55)、「SMBC日興証券」(3.37)と続く。
大和証券「ダラダラ残業や顧客のところへコンタクトをとったりすることも少なくなった」
1位の大和証券の残業・休日出勤について、
「休日出勤はよほどの理由がない限り認められない。残業については19時には退社することが全店で徹底されている。このことで、ダラダラ夜遅くまで残ったり、顧客のところへコンタクトをとったりすることも少なくなった。勤務時間の管理が厳しくなり、効率重視になったことで、勤務環境はかなり良くなった」(コンサルティング営業/40代前半男性/年収1300万円/2016年度)
といった口コミが寄せられた。大和証券はいわゆる5大証券のひとつで、独立系の証券会社だ。2019年3月期のグループ連結売上高は、野村ホールディングスに次ぐ2位の規模。平均年間給与は約1057万円(2019年3月末時点/グループの数値)。
グループとして「人材の重視」を企業理念のひとつに掲げており、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取り組みに注力している。例えば「19時前退社の励行」を行っており、これにより社員がプライベートを大事にできるほか、時間に制限をつけることで生産性の向上も目指す。2017年度の実施率は97%と既に高い水準だが、最終目標は100%。生産性向上の成果は社員にも特別手当として還元されている。
また、子どもが小学校卒業まで利用できる短時間勤務制度、特別料金で利用できるベビーシッター制度、育児サポート休暇や在宅勤務制度など、育児と仕事を両立しやすくするために多数の制度を用意している。2020年度までに、年次有給休暇取得率70%、男性の育児休職取得率100%、女性管理職比率15%といった具体的な目標数値を明示し、それらに向けて着実に数字を伸ばしている。
こうした取り組みが評価され、厚生労働省が主催する均等・両立推進企業表彰で「厚生労働大臣優良賞」を受賞しているほか、「なでしこ銘柄」に選定されるなど、数多くの受賞歴がある。