年収600万円以上ある人は、月々にどれくらいの貯金しているのだろうか。民間給与実態調査によると年収600万円台は45~59歳男性の平均年収にあたるが、全体の6.3%にしか満たない。
今の日本においては比較的高収入に分類される年収600万円だが、「年収600万円台の家賃」の記事では、自身の年収に不安を持ちながらも、家賃とのバランスが取れていると感じる人が多いことを紹介した。では、貯金額についてはどのように感じているのだろう。キャリコネニュースに寄せられた声を紹介する。
年収600万円台だと月の貯金額は「10万円」程度が多い傾向
年収600万円台の人からは「思うように貯金できない」という声が多数寄せられた。日本の給与所得者の平均年収である432万円を大きく上回る600万円台でも貯金額に不満がある人が少なくないようだ。
神奈川県在住の20代独身男性は月に10万円貯金しており、「まあまあ満足している」(年収650万円/貯金額600万円/目標貯金額2000万円)と不満はない様子だ。一方、同じく月10万円を貯金している神奈川県在住の30代男性からは、
「貯蓄の速度が遅い」(年収600万円/貯金額1500万円/目標貯金額5000万円)
といった声が寄せられた。他の回答でも月々の貯金額として「10万円前後」の回答が目立った。同じ月10万円の貯金でも、目標額と貯金額に差があると不満に感じる可能性が高く、目標とする貯金額に近い金額を貯めている人は満足している様子がうかがえる。
年収650万円、貯金額4200万円の男性「給料が上がらない」
コツコツと貯金を続けているという人も多く、貯金額3000万円を達成した長野県在住の40代既婚男性は、
「老後のことを考えるともう少し貯めたい」(年収620万円/月々の貯金額10万円程度/目標の貯金額なし)
と、貯金に前向きな姿勢だ。アンケートの回答の中で最も多い貯金額は東京都在住30代独身男性の4200万円。貯金と給与の関係については「給料が上がらない」(年収650万円/独身/月々積立投資18万円と残りを貯金/目標貯金額1億円)と不満を覚えている様子だ。
4000万円あると首都圏でマンションが購入できる金額にあたる。それでも不満を抱えているのは、目標とする貯金額の大きさゆえだろうか。