「一生賃貸ってどうですか?」で”持ち家論争”勃発 「最近の災害を考えると、高いローンを払って家を買っていいのか」と悩む声も | キャリコネニュース
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「一生賃貸ってどうですか?」で”持ち家論争”勃発 「最近の災害を考えると、高いローンを払って家を買っていいのか」と悩む声も

「一生賃貸ってどうですか?」

「一生賃貸ってどうですか?」

「賃貸か持ち家か」この問題は永遠のテーマのようなところがあり、何度でも話題にのぼる。10月15日のガールズちゃんねるに、結婚を考えている女性から「一生賃貸ってどうですか?」と問うトピックが立った。彼氏と家の話になったとき、「一生賃貸がいい」と希望を伝えると、「えーそれはちょっと…俺は庭付きの一軒家が欲しい」と言われたそうだ。トピ主は

「有り余る程のお金があるなら別として、今の不安定な時代にローンを組んで何千万という買い物をするのがリスクに感じてしまいます」

と心配していた。

これまでこの話題は、意見が分かれ、どちらかと言えば「持ち家がいい」という声が多かった。だが、今回は「賃貸がいい」という人のほうが大勢を占めているようだった。(文:okei)

「高齢になると借りられなくなる」VS「高齢者でも借りられるよう変わってきている」

トピックは注目を集め、2000以上のコメントが入った。まず、「死ぬまで家賃払えるならいいんでない?」など老後の課題が上がった。「賃貸は、借りれなくなる日が来るぞ。年齢でね」という声も。確かに賃貸オーナーは孤独死などを恐れ、高齢者を避ける傾向はある。

ただ、これに対して多くの人が、「高齢者でも借りられるよう変わってきている」と指摘している。

「公的物件あるから大丈夫。URへ。役所の方で紹介してくれるよ」
「徐々に変わりつつあるよ。高齢化社会がどんどん加速していく中、従来のやり方では不動産業界も生き残れないからね」

という声も。URはかつて「公団住宅」といわれた公的な賃貸住宅だ。現在は高齢者向けにリノベーションした物件を用意したり、低所得者への家賃補助なども行っている。超高齢化へ進む日本では、高齢者に貸さないなどと言っていては商売が成り立たず、「今後どんどん変わっていく」という意見が次々上がっていた。

「これだけ災害だらけならどこにいても安心な場所はない。どうせ最後は老人ホーム」

「賃貸か持ち家か」については、意見や希望が分かれつつも、多くの人が賃貸派、もしくは「賃貸のほうがいいのかも」と心が傾いていた。要因として大きいのが、最近頻発する大災害だ。

「これだけ災害だらけならどこにいても安心な場所ない。どうせ最後は持ち家あっても老人ホームなんだし。賃貸で転々とするのも悪くない」
「最近の震災を考えると、高いローンを払って家を買っていいのかと悩む」

などの不安の声が上がっている。連日の台風被害報道を見ていれば、確かにそんな気持ちにもなるだろう。他にも、

「賃貸なら収入に応じて家を変えられるけど、高額なローンは収入が目減りしたときに払えなくなる」
「周りがうるさくて居心地悪ければすぐ引っ越せる。賃貸最強」

など、賃貸のメリットとして「身軽さ」を挙げる人も多かった。

勝間和代さん、「ライフスタイル次第」「家を買うなら新築は避けて中古に」

「賃貸と持ち家どちらがいいか」という疑問に、経済評論家の勝間和代さんは、自身のYouTubeチャンネルで9月に公開した動画で「ライフスタイル次第」と答えている。自身は賃貸派だそうだが、平均的な同程度の家で20年くらい長く住み続けるなら、持ち家にしたほうが安いという。しかし住む場所や家族構成、収入が変わる可能性を考えると賃貸が柔軟性があっていい、特に都市部で働く人や自営業の人は賃貸がいいと薦めていた。

収入が減ったときに賃貸ならば安いところに住み替えられるが、住宅ローンではそうもいかない。賃貸は老後を心配する人が多いが、「年金がある限り貸してくれる家はたくさんあります」とのこと。仮に家を買うとしても、ローンは収入の25%以内。新築は避け、できるだけ好立地の中古をリフォームしたほうがいいと説いていた。

エッセイストの小島慶子さんも自著のなかで、住宅ローンは「経済的な奴隷になること」と捉え警鐘を鳴らしている。望む・望まないに拘わらず、住宅イコール「持ち家」という時代は去ったのかもしれない。

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