年々、右肩上がりに上昇する日本で働く外国人労働者は、2018年の時点で約146万人にのぼる。今年4月に改正された在留資格制度に伴い、政府は今後5年間で約26~34万人の受け入れを想定している。業種の幅がより広がるため、より多くの職場で対応が求められるところだ。企業口コミサイト「キャリコネ」には、外国人労働者に対するさまざまな反応が寄せられている。【参照元:キャリコネ】
「英語力を向上させることができる」「異文化を知ることができる」
「ここ数年でベース勤務は、外国人労働者が急増しているのが現状です」(物流サービス 30代前半 男性 契約社員 年収200万円)
「外国人が多く、資料作成や打合せの何もかもが英語のため、英語力を向上させることができる。また、外国の仕事のやり方や物事の判断基準が日本と異なることがあり、異文化を知ることができる」(機械設計 30代前半 男性 正社員 年収620万円)
「外国人労働者も多いので、かなりインターナショナルな雰囲気があると思われます」(その他 30代前半 男性 正社員 年収450万円)
「外国人の経営者もいるため、仕事を楽しくやろうという考え」(その他 20代前半 女性 正社員 年収340万円)
外国人労働者の受け入れにオープンな会社だと、語学力の向上や異文化交流を築きやすいようだ。ポジティブシンキングな日本人なら、外国人労働者の多い環境でより能力を発揮できるのかもしれない。
一方、「価値観が合わないと毎日ストレスを抱える」という声も
「外国人派遣労働者が多く、言葉が通じない相手だとコミュニケーションが全く取れない」(その他 20代後半 男性 正社員 年収320万円)
「外国人の上司に当たる可能性もあり、その場合になかなか価値観が合わないと毎日ストレスを抱えるとの話も伺ったことがあります」(マーケティング 20代後半 男性 正社員 年収650万円)
一方、外国人労働者に壁を感じるという声も多く挙がった。日本人同士なら情報共有を使ってミスを改善するための対策を図れるが、言葉が通じないとクレームに発展する可能性も高くなる。日本の価値観と違う場合、評価まで影響することも特筆すべき点だ。
「給料が社員の能力に応じたものではないといえる。外国人労働者を最低賃金で雇う点を改善した方が良いと思う」(施工管理 30代前半 男性 正社員 年収330万円)
「外国人労働者が非常に多いため、クレームが多くて悪循環。お客様の立場からしてみたら、さすがに日本の接客マナーをできない人は外国人とか関係なく不快に感じるはず。もっとアルバイトまで人材育成をしっかりしたほうがいいと思う」(ホールスタッフ 20代前半 女性 その他 年収150万円)
これらの口コミは、これから外国人労働者の受け入れを予定している会社への”メッセージ”だ。今までは人員不足を補うために行ってきた外国人労働者の採用だったが、今後は特殊技能枠が追加されたことで、逆に日本の企業側が彼らの能力に頼る機会も増えるだろう。外国人に配慮ある雇用環境を整えておかなければ、昨今のパワハラ問題と同じ轍を踏むことになるに違いない。【参照元:キャリコネ】