「歳を取るとゲームを始めるのが憂鬱になる」に共感しかない マップを暗記してエイムを鍛えるのがしんどい
僕は1984年生まれ。ちょうどスーファミだのプレステだの直撃世代だったので、毎日ゲームで遊んでいた。クラスメイトみんなそうだった。
しかし今、僕の同級生たちを見てみると、既に全くゲームに触れることがなくなったという者も少なくない。一体彼らは、どういうタイミングでゲームを卒業したんだろうか。(文:松本ミゾレ)
死んで覚える系のゲームがつらくなる?
先日、5ちゃんねるに面白いスレッドが立っていた。「歳取るとゲーム始めるの憂鬱になるよね」というものだ。スレ主はその原因として「FPSはマップを覚えて決め撃ち覚えてボム覚えてっていう、勉強が控えてると思うとダルいし、MMOは最近3Dばかりで難しそう」と尻込みしている。
分かる。よく分かる。成人して10年も20年もして青年から中年に変身する頃には、ゲームに限らずいろんなジャンルにおいて、吸収する能力も速度も低下する。死んで覚える系のゲームや、敵を自力で狙うエイム力必須のゲームをやるのもしんどくなってしまうよね。
さらにスレ主は、ソーシャルゲームについても苦痛を感じている様子で「一時期ハマッてたけど、飽きちゃった。同じことの繰り返しっていうかさ」と述べている。これについても「分かるわ~」という感じだ。なかなか長続きしないし、課金しようという段階まで気持ちが入らない。
おじさんになって、ゲームにそそぐだけの熱量っちゅうものが枯渇しちゃったのかも。いやゲームだけじゃない。若い頃のような友達付き合いの維持とか、それこそセックスにも執着が乏しくなっていく……悲しい。
「溜まってく積みゲーw 罪悪感でよけい手が出なくなってくw」
スレ主に対して、僕は賛同しきりだ。このスレッド内に集まった人も同様のようだった。書き込みの中から”ゲームしんどくなっちゃったおじさん”らの意見を紹介したい。
「仕事や友人関係で人に気を使ってゲーム内でも気を使うからMMOは疲れる」
「やってたゲームも一回離れるとメタに追いつくの大変だからキツイ」
「溜まってく積みゲーw 罪悪感でよけい手が出なくなってくw」
かく言う僕も、とにかくハードに電源を入れて立ち上げるという作業すら気が重い時も増えてきた。やればやったで結局面白いんだけど、どうもその段階に至るまで、何度もエンジンをかけ直す羽目になってきた、というか。
こないだもタブレットに『モンスターファーム』をインストールしたけど、四大大会を制覇して一応のエンディングを見た瞬間、とんと立ち上げなくなっちゃったし。中学生の頃は、ディスクの裏面が傷だらけになって再生不能になるまで、延々遊べてたのになぁ……。
おっさんになってゲームに飽きやすくなるというのは、ホントもったいないことだと悔しく感じる。でも仕方ないよね、人は年齢を重ねるごとにいろんなものの執着から解放される生き物ってことなんだろうね。