野球やサッカーなどのスポーツ少年団に子どもを通わせ、スポーツの楽しさや礼儀作法を学ばせる親は多い。あくまでも子どもが主役のスポーツ少年団ではあるが、親同士でトラブルが起きることも珍しくないようだ。
ガールズちゃんねるに1月20日、「スポ少ママの憂鬱」というトピックが立った。トピ主は、スポーツ少年団に子どもを通わせる他の親からイジメ被害に遭っているという。ただ、子どもはチームを辞めたがらず、泣く泣くつらい日々を送っているようだ。(文:石川祐介)
親同士が揉めたことで団員集まらず「あと数年でつぶれてしまいそうです」
トピ主の「同じように苦しんでいる方、ここで吐き出しませんか?」という呼びかけで口火を切ったトピックには、23日正午時点で600件を超えるコメントが寄せられている。
「ボス的な母親が何でもかんでも決めちゃうから本当に迷惑だった。ユニフォームとか練習着もなんの相談もなく高いやつを勝手に頼む」
「本当に大変だった。思い出したくもない。卒団アルバムとかも手作りでボス母が発注したからボス母の子供がメインだった」
お局的存在の母親仲間に困らされた体験談が相次いだ。このほかにも、気の弱そうな人をターゲットにして、大事な連絡を飛ばしたり仲間ハズレしたりなどと”子ども顔負け”のイジメをする保護者がいたという報告も。
「うちの地域のとあるスポ少は、父兄が色々揉めていることが広まって団員が集まらなくて、あと数年で潰れてしまう状態です」
親同士が問題を起こしたことで、子どもたちが伸び伸びとスポーツを楽しむ環境がつぶされそうになるケースもあるようだ。あくまでも主役は子ども。親同士のいざこざが原因で、主役の舞台が壊されることはあってはならない。
スポ少に”親同士の付き合い”は付きもの?
コメントの中には、トピ主にアドバイスを送る人もいた。
「いずれ子供が苛めにあうかもしれないよ?私なら辞めさせる。そんな人間関係ってロクな環境じゃない」
カエルの子はカエル。親同士でイジメが起きるようなら、いずれは子ども同士の人間関係にも伝染しかねない。今のスポーツ少年団に通わせ続けることは、子どもの成長にとっても不健全であるため、脱退を勧める声も散見された。
「母親のストレスは子供に伝わるもんだし、あまり無理しないでください」というコメントにもあるように、トピ主がストレスを抱えることは、子どもにも悪影響を与える可能性がある。いくら子どもがチームを辞めたがらないとはいえ、トピ主が無理をしてまで続けさせることが得策とは言いきれない。
「スポーツ少年団は父兄の力無くして成り立たない。子供がそのスポーツを続けたいなら、少し高いお金を出してクラブチームに行ったらいいよ」
スポーツ少年団は月謝が比較的安価というメリットがある一方、今回のように親同士の人間関係が切っても切り離せないデメリットもある。もし現状に耐えられないのであれば、思い切って他のスポーツ少年団を探すか、高い月謝を払ってでもクラブチームへの入会を検討してみてはどうだろうか。