社内の不公平な待遇に不満を持つ人は多い。キャリコネニュース読者からは
「人員不足で24時間勤務を月に3回ほどやらされたとき」(30代女性、販売・サービス職)
「医療事務職だったが、一方的に会計を間違えたと言われた。私はその時間帯の会計担当ではなかったのに。椅子を取られて2時間の立ち仕事をさせられた」(40代女性、管理・事務職)
「うちの事務員は、1日の半日くらい私用の電話をしているにも関わらず、役員に気に入られて、1年に3回昇給があったこと。しかもその事務員に嫌われると、給料が10%カットされる」(50代女性、管理・事務職)
といった声が寄せられている。今回は3人の退職エピソードを拾ってみた。(文:鹿賀大資)
「食べ終わってもそのままで、私たちがお椀や湯飲みを洗います」
技術職の20代女性は、時代遅れな職場の体質に辟易し、退職を決めている。昼食時になると、会長や顧問は女性職員に「めし」と食事の準備を促すという。
「私たちは召し使いじゃありません。まるで昭和です。当然、食べ終わってもそのままで、私たちがお椀や湯飲みを洗います。男尊女卑もいいとこだと思いました」
休憩時間には、おやつタイムが設けられている。そのお菓子は、当番制で購入するのが決まりで、大量に買ってこなければならないという。しかし、女性は車の運転ができないため、いつも大変な思いをしていると明かす。
「正直そんな決まり、もう廃止してほしい。食べたければ、各自で持ってきてそれぞれで食べればいいと思います。今、資格の勉強中です。頑張って取得して、とっとと転職しようと考えています」
「何がなんでも早く辞めないと」 強く決意した瞬間とは……
管理・事務職の20代女性は、元勤務先で”まさか”の展開になった退職劇を明かす。上司に退職の相談をした際、何を勘違いしたのか突然、LINEの交換を求められたという。
「そこから毎日、上司からLINEがくるようになりました。ある日『離婚した妻の子どもと会うための服を選んでほしい。一緒に服屋さんに行かない』とLINEがきて……。そこからデートに誘われることが多くなりました」
女性は「これは何がなんでも早く辞めないと」と身の危険を感じたという。1か月後には無事に退職でき、同時にLINEもブロックしたとのことだ。
以前、会計事務所に勤めていた50代女性は、退職を決めた忘れられない一場面を振り返る。当初は銀座にある、こじんまりとした不動産会社で、事務員として採用されたはず。だが、社長の母親が経営する新宿の会計事務所に回されたという。
「他の会社も入る雑居ビルなのに、トイレは男女共用。個室トイレから出た際、男性が用を足していることもありました」
また社長の母親は、ある政党の熱烈な党員でもあった。別の女性従業員も加担しており、2人で「お客さんに唾を飛ばす勢いで政治の話をしていた」という。
女性は、元から2人が支持する政党に疑問を持っていたこともあり、「そちらの手伝いもしたくないから、社長に電話をして辞めました」と綴っている。
※キャリコネニュースでは引き続き「上司のコミュニケーション能力に不満はありますか?」や「働かない中高年への不満」に関するアンケートを募集しています。