中小企業では社員と社長との距離が近いことが多い。良好な関係を築ければいいのだが、ワンマン体質な社長では困難極まりないのかもしれない。
サービス・飲食業に携わる40代女性は、日常的に社長からパワハラを受けていて、「仕事がないと給料泥棒と言われる」という。売り上げを上げてもボーナスも昇給もなく、理不尽さを感じているようだ。
他にも、キャリコネニュース読者から”ワンマン社長からパワハラを受けたエピソード”が複数寄せられているので紹介する。(文:林加奈)
「勤務時間外にタバコを吸っていると聞いただけで即日解雇された女子社員がいる」
営業職の40代男性がかつて勤務していた会社では、ワンマン社長の気分次第ですべてが決まっていた。
「完全週休二日制のはずが土曜日は強制出社。休日出勤だがみなし残業代として休日手当は出ない。月の残業時間150時間を超えたが残業代はもちろん出ない。勤務時間外にタバコを吸っていると聞いただけで即日解雇された女子社員がいる」
続けて「会社は儲かっているが、社長が別に経営している会社の業績が悪いからと賞与カット」と綴る。別会社の業績を一緒にされてはたまったものではない。その上、社長による社員の締め付けが厳しく行われている様子がうかがえる。
事務・管理職の40代女性も、勤務する会社で「社長の気分で怒鳴り散らされる。サービス残業は当たり前、都の最低時給以下の早朝対応など」と、気分屋の社長のもとで働かされている現状を明かす。
「社員を労うこともなし、私腹を肥やすことが楽しい社長」
販売・サービス職の40代男性は、以前働いていた勤め先の直属の上司は、ワンマン社長だった。
「資料をチェックしてもらうと、ダメ出しの箇所をネチネチと叱責。言われた通り修正して再度提出すると、またネチネチと叱責とダメ出し。そんなやりとりがほぼ毎日。精神的に滅入る」
勤続して8年間、昇給は一切なかったという。男性は「社員を労うこともなし、私腹を肥やすことが楽しい」と社長を批判する。当時、パワハラが原因で辞める社員が多かったという。男性が退職した今も社員は減り続けているが、自分のせいとは全く気づいていないようだ。
技術職の60代男性も「オーナー社長のパワハラで管理職が毎月退職していた。朝からターゲット社員を大勢の社員の前で毎日1~2時間ほど罵声を浴びせていた」と綴る。
モラルやコンプライアンスなど我関せず、社員をこき使いまくるワンマン社長。人が離れていくのは必然で、社長でいられなくなる日はそう遠くないのかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「ウチの会社のホワイト自慢」に関するアンケートを募集しています。