新型コロナウイルスの影響により、休業を余儀なくされる会社は多い。それは同時に業績の低迷にもつながる。一方、休業要請の対象外となる業種もある。小売店などに見られる、いわば一極集中する形で業績をのばすところは少なくない。キャリコネニュース読者からも、
「食品メーカーに勤めています。取引企業であるスーパーの業績が好調です。欠品するぐらい受注が上がっており、前年比110%ぐらいのびています」(千葉県/20代男性/事務・管理職)
「新型コロナの影響を受けています。でも仕事量は大幅に増え、激務になりました」(千葉県/20代女性/事務・管理職)
といった声が寄せられている。奈良県のお好み焼きチェーン店で働く40代男性も、その一人だ。(文:鹿賀大資)
「3月後半~4月にかけて店内飲食よりテイクアウトの方が多いです」
店舗がある繁華街はインバウンドの減少に伴い、客足は半減以下になった。しかし男性の店舗では当面の間、休業は行わない方針だ。テイクアウトの需要が増えているという。
「3月から増えてきています。3月後半~4月にかけて店内飲食よりテイクアウトの方が多いです。従来のテイクアウトの売上は1割程度でしたが、今は3~4割ほどのびています」
来店客に対する感染対策にも力を入れている。
「姿勢を低くする接客スタイルで飛沫感染の防止に努めています。お客様同士の席を離してスペースを空けることで、不満を和らげる工夫も行っています」
苦戦を強いられる飲食業界において、数少ないケースといえるだろう。
「業務員の教育や新たなイベントの準備など、有難いことに仕事自体は忙しいです」
東京都でテレワーク機器の販売営業をする20代女性は、「株価は上がっています」という。しかし、それなりのリスクも抱えている。
「上司からの指示は客先へ訪問することが前提なので、渋谷や新宿などの人混みに行かざるを得ない状況です。感染しても会社は助けてくれません。人の命をなんだと思っているのでしょうか。失望しました」
女性にとって今が進退決断の時期なのかもしれない。
沖縄県の非営利団体で働く40代男性は、違った観点で業績の変化を感じている。イベントなどがすべて中止になり、利用者の自然来客を待つ状態だ。男性がいる施設は閑散としており、業績は思わしくない。ただ、
「その間に業務員の教育や新たなイベントの準備など、有難いことに仕事自体は忙しいです。何とか困っている人たちの手助けができればと、日々知恵を絞っています」
備えあれば憂いなし。一日も早い新型コロナの終息を願うほかない。
※キャリコネニュースでは引き続き「【新型コロナ】会社の業績に影響はありますか?」や「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。